ソフトバンクもプロ野球参入へ、ホークス買収に名乗り

 ソフトバンクもプロ野球参入へ、ホークス買収に名乗りを読んで。

 正直なところを言うと、野球にはあまり興味がないんですが、今年は例外ですね。面白すぎます。


 ダイエーがあんなことになってしまったので、「なんだ楽天とライブドアの負けた方はダイエー買収すれば良いじゃん」とか適当に思ってきたが、ソフトバンクが絶妙のタイミングで飛んできました。

 孫さんが福岡出身といい、2年越しの恋というストーリーといい、これまでの「ベンチャーの代表」的な扱いから急に「楽天よりも売り上げが300倍の超大企業」という取り上げられ方をするようになったということといい、何だかこのまま決まってしまいそうな雰囲気です。
 (これがおそらく楽天・ライブドア騒動の前だったら、メディアはおそらく一斉に「ベンチャーの雄、ソフトバンクが野球に進出」的な取り上げ方をして、下手したら猛烈なバッシングにあったかもしれません。タイミングというのは恐ろしいものです)

 ただ、最近どうしてもプロ野球球団を保有する上でのメリットについて疑問があります。

 
 よく「宣伝費やブランドイメージ向上を考えると数億円の赤字は安いもんだ」と言う発言が聞かれますが、本当にそうなんでしょうか?

 確かに単純な「知名度」という意味では間違いなく効果はあるのですが、はたしてそれにどれぐらいの意味があるのでしょうか?
(そもそも、私はこの広告効果という言葉があまり好きではなかったりします。)

 例えば主婦はスーパーで買い物するときに「日本ハム」が球団を持っているからとか影響するんでしょうか?
 ダイエーの経営陣が、優勝セールのときには売り上げが大きく増えるので意味がある的な発言をしていましたから、そんなもの一時的な効果ですよね?そういうのに頼った経営をしているから傾き続けてしまうのではないかとつい穿ってみてしまいます。

 「大西 宏のマーケティング・エッセンス」でも「読売新聞が招待券を新聞販売の販売促進に使うとか、ダイエーが優勝セールで売り上げ増の効果があるといったことがあるとしても、球団の位置づけは弱いですね。」と書かれていますが同感です。

 おまけにダイエーならまだしも、新球団で参入して万年最下位チームになってしまった場合、ブランド価値ははたしてプラスに働くのでしょうか?

 本来ブランディングは、大沢さんが紹介していたランコムのマスカラの例のように明確なターゲットと趣旨があるべきですよねぇ?
 どうも良く分かりません。

 まぁ確かにネット系企業は、それだけでなく野球コンテンツそのものをネット上でビジネスに結びつけられるというメリットもあるのですが、それすらパリーグの、それも一球団のコンテンツではインパクトが薄い気がします。
 おまけに他球団のコンテンツは果たして球団を保有しているネット企業にちゃんと流れてくるのでしょうか?

高端眞人のメディア/PR時評」にあるように「ホークスが人気球団となり、それを見られるのがテレビではなくインターネットだけだとしたら・・・。」という展開なら面白い気もしますが、巨人の放映権ならまだしも、全国対象にしたネット企業にとって地元密着であるべき球団のコンテンツ価値がどれだけあるんでしょう?
 中日新聞のように地元密着なら分かりますが・・・

 そういう意味では過去にutahblogでも紹介されていたYahoo!の「「全方位をカバー。」、「特定チームに偏らない。」スタンス」の方が賛成です。

 これだけ多くの企業が球団をほしがるのは、その分意味があると思うのですが、何だか考えれば考えるほど分からなくなってきました・・・
 noglogのダイエーホークス買収金額200億円はお買い得か?
にあるように、ソフトバンクにとってはたいした金額では無いというのが結論になってしまうんですかね・・・

“ソフトバンクもプロ野球参入へ、ホークス買収に名乗り” への2件のフィードバック

  1. 単純に、オリックス宮内とつるんでスタンドプレーしているだけじゃない?

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