76,77生まれはインターネット時代のエリート世代?

CNET Japan Blog – 梅田望夫・英語で読むITトレンド:インターネット時代のエンジニアの価値を読んで

 7月に、梅田さんの世代論がらみで76年前後生まれに世代の壁を感じると書いたことがありますが。


 その一員の伊藤直也さんが同じ趣旨のことを書いていたので、ますますその思いを強くしました。

改めて振り返ってみると、高林さんや宮川さんや私は年齢がほとんど離れていません。(中略)そして、彼らとよく話題にのぼるのが、ちょうど大学に入学したときにインターネットの波が押し寄せてきたのだということ。

 実は7月以降、私はすっかり76,77世代の研究家になってしまい、ストーカーのように追いまわしていたりしますが、一つ分かってきたことがあります。
 それは、この世代は、別に突然最近目を覚ましたわけではなく、ちゃんと生み出されたんだろうなぁ、ということです。

 この世代の中心と言われている人たちの中には、あのビットバレーの真っ只中を経験している人が多くいます。
 大学時代からネットやアルバイトを通じて、ネットエイジの西川さんやネオテニーのJoiさんなど、時代を切り開こうとしていた経営者を間近に見ていた世代です。
 
 彼らは大学の頃にITバブルを経験し、それを乗り越えた人々を身近に師匠なり反面教師なりとして見ていて。
 更に、それに刺激された同世代の人間が、次々に頭角をあらわすのに更に回りの人間が刺激され、激しい化学反応が繰り広げられていたんじゃないか。

 いわばインターネットの超エリート教育が、自然と発生する場だったんじゃないかなぁと思うわけです。
(って昨日書いていたら、今日伊藤直也さんが「人との出会い、不連続な成長が作るキャリアパス」で、同じ趣旨の話(もっと内容が濃いこと)を書いていました。いや、ほんとかないません。)
 
 
 エリートという言葉は好きではないので、あまり使いたくないのですが、例えばGREEの社長になった田中さんのインタビュー記事で、「GREEをどうするかの意思決定は、僕がする。そういう意味では、株式会社化しようがしまいが、まったく変わらない」という発言からは、親会社や他の投資家に主導権は握らせないという強い決意が伝わってきます。

 そういうところから、ネットバブルにのってアイデアに数億円が投資された時代とは違う経営者の気質を感じてしまうわけです。
 考えすぎですかね。

 ちなみに以前、グロービスの講演で、グロービスの堀さん、ハイパーネットの板倉さん、光通信の重田さんが、実は同世代の起業家仲間で、お互いの成功を励みにがんばっていたという話を聞いたことがあります。

 そういう意味では世代論自体はあまり意味が無いかもしれませんが、同世代の人間に、自分が身近だと感じられる仲間に、チャレンジしている尖った人間がどれだけ多くいるかというのが、非常に重要なことなんじゃないかなぁと思いますね。
 
 
 自分も自分の世代が谷間の世代なんて呼ばれないようにがんばらなければ・・・と思う今日この頃です。

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