死んでしまったら私のことなんか誰も話さない: ブログの魅力と可能性を読んで。
JTPAの「ブログの魅力と可能性」セミナーの内容について丁寧にまとめられていたので紹介します。
先日サトウさんが取り上げていた「ところで、Blogは何がそんなにすごいのか?」の内容にもつながるところが多いですね。
なんと「Six Apart社は創業以来黒字だそうです。」という点にも驚いたのですが、個人的に興味深かったのは下記の部分。
パネリスト3人のお話を聞き、また、私自身も含めて、ブロガーとして続いている人の特徴は、「表現したいことは色々あるが、話し言葉より書き言葉での自己表現の方が得意」「シャイ」なのではないか、ということです。
「口べた」「話した言葉が上滑りしている気がして、本当に人に届いているのだろうか、自分をもっと分かってもらいたいといつも思っていた」という言葉に現れているように、話す/聞くコミュニケーションにおけるフラストレーションや苦手意識が強いので、その分、書き言葉で他人に伝えようとしているのかもしれません。
実は、私は逆に口先のコミュニケーションでこれまで生き抜いてきたタイプなのですが、最近テキストコミュニケーションの重要性を痛感する日々が続いています。
HotWiredの佐々木さんの「活字を読む文化が復権しつつある」という記事でも、「インターネットは文字文化」ということが取り上げられています。
佐々木さんもメディアの歴史を書かれていますが、もともと人間のコミュニケーションも近距離は音声会話なものの、紙の登場以後、遠方とは手紙でやり取りするという文化が何世紀も続いています。
その後、電話の登場で遠距離も音声会話が可能になりましたが、実はまだ1世紀程度の歴史でしかなく。
インターネットの登場で、再び人間のコミュニケーションはテキスト(活字)によるものが主流を占めるようになってきている気がするのです。
最近個人的にコラムやAll Aboutのガイドを始めたり、毎日のようにブログで記事を書いているのは、実はそういう恐怖感から練習を強化しているのが実情だったりします。
マルチメディアという言葉でネット社会の未来を語っていたときは、音声や動画の未来を中心に語られていましたが、ふたを開けてみるとテキストが中心になっているのですから不思議なものです。
最近、NTTグループはテレビ電話普及に向けて、再度スマップまで借り出してテレビコマーシャル攻勢に出ているようです。(5年前にはフェニックスというテレビ電話のコマーシャルをたくさん打っていましたが売れなかった)
はたしてこのままテキスト文化が主流になるのか、音声や動画が復権する時が来るのか注目したいと思います。