ココログ×はてな協業に見るブログ戦国時代

ブログる場合ですよ!! 「こたつサミット」~ニフティ古河社長愬u306Fてな近藤社長~を読んで。

 いや~驚きました。


 つい先日、一周年記念で並みいるライバルからお祝いコメントをもらっていたココログでしたが。
 てっきり中立で行くのかと思ったら、本日はてなとの共同キャンペーンを発表しました。

 もちろん、この組み合わせに疑問がある訳ではなく、いよいよ始まったかという印象です。
 現在の「ブログブーム」がプチバブルなのか、始まりに過ぎないのかは別としても、現在のブログ事業者全てが生き残れるはずの無いことは明らかです。

 
 最近のブログ事業者の乱立を見ていると、個人的にはISP事業の黎明期とだぶってしまいます。
 ISPの黎明期もベンチャー企業、大手企業が次々と参入を表明して、事業者が乱立しましたが、多くの小規模事業者は体力勝負に勝てずに消えていきました。

 もちろんブログは差別化のポイントがたくさんあるという指摘もあるでしょうが、逆にISP事業と異なりブログでは、少なくとも当面は収入がほとんど入ってこないという事実もあります。

 
 先日GREEの田中さんに話を聞く機会がありましたが、自ら手がけていた楽天日記の経験などを踏まえて、「あんな事業は小規模のベンチャーにはできない」とはっきり言い切ってました。
 ブログもISPも利用者が増えると設備投資がかさみますが、ブログはISP事業よりも悪いことに利用者増と収入増がリンクしていません。

 ライブドアがブログの増強に10億単位の投資をしたという噂があったり、利用者が急増していたJUGEMが設備トラブルで頭打ちになったことなんかを考えると、なるほどと思えます。

 そう考えると、資金力のあるニフティと、QAサイトにアンテナやキーワードなど独自の技術やサービスを多数持つ(けれどそれほど資金力の無いはずの)はてなの連携というのは、納得の良い組み合わせだと思います。

 まぁ、もちろんこの組み合わせが生まれた理由は、おそらく業界の人なら誰しも伊藤さんの名前を思い浮かべるでしょうし。
 単純に二社のノリで決まっただけの一時的なキャンペーンかもしれませんが。

 ただ、対談でもあるように「ココログユーザーとはてなユーザーは交流がかなり活発で、“隣の団地”みたい」だそうで、パソコン通信の元祖であるニフティのユーザーと、ウェブ日記の元祖であるはてなダイアリーのユーザーというのは相性もいいのかもしれません。

 個人的な印象としては、主婦・子供に強い楽天日記、若い男性はライブドア、若い女性はヤプログ、コアユーザーはココログとはてなという感じでしょうか?
 それ以外の事業者も、自社サービスとのバンドルだとか独自性を追求することでビジネスを模索する戦国時代に入ってきたと感じます。

 
 ちなみにトラックバックで笑ったのがSo-net Blogの平社員日記
 おもいっきり「そのキャンペーン、So-netも乗っけて下さい」と発言してます。

 と思ったら、NDO Weblogでは伊藤さんが「検討します…できたらいいなあ。(笑)」と返していて。
 さらにそのコメントにはBlog人のkwmrさんが・・・

 こういうあたりが戦国時代とはいえ、ブログ時代らしいですね。

 他のブログ事業者も、手を上げたら間に合うのかな?(笑)

“ココログ×はてな協業に見るブログ戦国時代” への1件のフィードバック

  1. ココログ×はてな協業に見るブログ戦国時代

    ブログる場合ですよ!! 「こたつサミット」~ニフティ古河社長×はてな近藤社長~を読んで。  いや~驚きました。  つい先日、一周年記念で並みいるライバルからお祝いコメントをもらっていたココログでしたが。  てっきり中立で行くのかと思ったら、本日はて.

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