どうするどうなるボーダフォン?

津田志郎ボーダフォン社長兼CEOが2005年4月に会長へ、CEO職は空席に – CNET Japanを読んで。

 以前ボーダフォンに、NTTドコモ出身の津田志郎社長が内定したときに、想像に任せていろいろと書いた ことがありますが。


 なんと、津田社長は社長就任2ヶ月であっさり社長兼CEOを外れて会長になるようです。

 無理矢理ひいきめに見れば、ルノーから日産にカルロス・ゴーンがやってきたときのように、日本人会長と本社外国人社長のタッグ体制を整えることができた、と言えるかもしれませんが。

 2ヶ月での人事異動、CEOは空席、現COOは3月末で退任と、ここまで材料が並んでしまうと、傍目にはどうも迷走状態にあるように見えてしまいますね。

ITmediaの記事によると、「社長職を退いた津田氏だが、経営の一線を退くわけではない。自身は代表執行役会長に就任し、モロー氏と2頭体制を築く考えだ。明確なトップを示す “CEO”のポストは置かない。「トップは誰かと言われれば……『社長はモロー氏だ』と答えざるをえない」(ボーダフォン)。津田氏は、「二人三脚」の関係を強調している。」とのことです。

 どうにも煮え切らない状態に見えてしまうのは私だけでしょうか?
 個人的には、責任分担の明確でない二人三脚が経営において機能するかどうかと言われると、ちょっと懐疑的なところがあります

 
 ちなみに。CNETの別の記事によると、ボーダフォンの1月の契約数は何と約6万件の純減になってしまったようです。
 全体のシェアは相変わらずトップをひた走るドコモに対し、純増数で良い勝負をしているau。
 その二社に比較すると、ボーダフォンがかなり苦境に陥っているのは明らかですね。

 一時期auが社名変更をしたばかりの頃は、写メールの大ヒットもあって飛ぶ鳥を落とす勢いだったJフォン時代。当時、業界2位になるのは時間の問題というような発言もあったように記憶していますが。
 今となっては、経営がさらに悪化したボーダフォンをソフトバンクが買収する、というシナリオも、全くありえない話ではなくなってきていような気がしてしまいます。

 はたしてボーダフォンは、今回の人事で体制の建て直しははかれるのでしょうか?

“どうするどうなるボーダフォン?” への1件のフィードバック

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