spring_special: データで見るブログこの1年を読んで。
先日紹介したテクノラティジャパンの面々が、Blogzineの一周年特別企画マガジンに登場しています。
詳細はインタビュー記事をごらん頂くとして、興味深いのが、日米のブログ動向に関する数字の比較。
もともと日本のインターネットユーザーの数は米国のおよそ半分なのですが、ブログ閲覧経験者は米国の4分の1。
まだ社会認知度は米国の現状に比較すると半分というところで、この辺が日本のブログブームの現状と言うところでしょうか。
もちろん、そうはいってもブログのアクティブユーザーが既に70万人を超えているそうで、このまま行けば2005年末には270万にも届くのでは?という大胆予想もされています。
(テクノラティの佐藤さんが作成した日本のブログに関するデータがこちら)
ちなみに70万人と聞いて思い出したのが、SNSのトップをひた走るmixiのユーザー数。
4月には50万人突破も視野に入ってきているそうで、こちらも綺麗な指数関数のグラフを描いて成長を続けています。
おまけに、mixiの3日以内のログイン率は相変わらず70%をキープしているそうで、高いアクティブ率を誇ります。
ここで個人的に気になっているのが、インタビュアーの方が「日本のブログを見ると、今は大きな影響を持つブログというより、日記系のものが目立ちますね」と表現している現在の日本のブログ事情と、mixi日記のような限定公開ができるSNS上の日記の関係です。
個人的にも、今後は「大きな影響をもつブログ」と「日記系のブログ」というのが、二つの大きなブログの流れになると思うのですが、気になるのははたして日記系のブログをネット上に公開する行為がどれだけ続くのか。
あくまでアフィリエイトなどの副収入狙いであれば、日記系のブログでも人気ブログを狙うという手はもちろんありますが、もし数人の知り合いに対して公開したいだけなのであれば、mixi日記と言うのは結構現実的な選択肢です。
実際、私の周りの知り合いも、ブログからmixi日記に流れた人が何人もいます。
記事では、テクノラティの金井さんが「アメリカでは実名をブログに出すのが主流ですが、日本のネットでは元々匿名文化が育っています」と指摘していますが、最近mixi日記がネットで実名を公開する世界への扉を開いている印象も強く受けます。
丁度米国では、「米AOL、10代の若者向けにプライバシー制御機能付きブログサービス」を開始するというニュースもありましたが、今後は「大きな影響をもつブログ」を目指したい人は公開のブログ、「日記系のブログ」で一部の人とコミュニケーションしたい人はmixi日記やAOLのような公開制限のできるブログ、という流れができてくるのかなぁと感じたりします。
そういう意味では、一部のブログ事業者にとって、mixiのような閲覧者もログインして実名状態で利用するサービスは、かなり潜在的な脅威になってくるようにも思いますが、どうなんでしょう?
まぁ、もちろんmixi日記も、結局利用者が増えてくるとオープンなネットと変わらない状況になってしまうのですが・・・
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日記系ブログとmixi日記の力関係はどうなるか?
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