特権階級の没落を、他人事として捉えていて良いのだろうか

My Life Between Silicon Valley and Japan - 「勉強」特権階級の没落を読んで。

 梅田さんの「勉強能力」周りの記事が、話題を呼んでいるようですね。

 相変わらず自分の中で、ブログ経由の情報収集能力がオーバーヒートしている状態だったので、関連する記事を全て読めているわけではないのですが、改めて自分のことに置き換えて読むと非常に考えさせられるところがあります。

 何と言っても、主なテーマとなっているのは「これからの十年」で重要なのはどのような能力なのか?という人生論に近いテーマですから、人によって意見が異なるのも当然。
 関連する記事を並べてみると、実に様々な議論が行われているのがわかります。


 もともとの話の始まりとなっているのは梅田さんの下記のエントリ群。

 梅田さん:「これからの10年飲み会」で話したこと、考えたこと
 梅田さん: 「勉強能力」と「村の中での対人能力」
 梅田さん:「知の創出」のコモディティ化への戸惑い
 梅田さん:同世代の企業人を見つめて悩んでしまうこと
 
 最後の記事では「「勉強能力」という言葉の定義も含めて、このテーマについては、いただいたご意見を発酵させた上でいずれまた書きたいと思います。」と、いったん区切るように発言されたのですが、その後、徳保さんや、楠さんの下記記事などが触媒となり、議論が更に深まっています。

 徳保さん:梅田望夫さんが見ている、どこか遠い世界
 徳保さん:勉強のできない人から職を奪う生き方の提案
 梅田さん:「ブログは面白いな」と改めて思った
 楠さん: わたしのチープ革命
 梅田さん:「勉強」特権階級の没落 
 加野瀬さん:「頭のいい秀才くん」と「村の中での対人能力だけが高い人」という存在
 essaさん:チャレンジする生き方とチャレンジしない生き方
 R30さん:マスコミ人の行く末は「没落」しかないのか?

 まだまだ、濃いブログがあるので、興味がある方はトラックバックから辿っていただくとして。


 あらためて思うのは、上記で議論されているのは、別に一部の業界とか、一部の特権を得た人の話ではなく、私たち自身の話なんだよなぁということ。
 つい議論の一部の流れだけを見ていると、他人事のようにも思えてしまいますが、ここで議論されているのは、自分たちはどうあるべきかという話。
 俺には関係ないな、と見過ごせないのが、議論が盛り上がっている理由のようにも感じてしまいます。

 
 個人的に最近強く感じるのは、結局インターネットだとかチープ革命だとかが影響を与えるのは、私たち自身の未来なので、おそらく自分でこうやって日々、必死に自分の未来を考え続けるしか対応策はないのだろうな、ということ。

 先週末に、この辺りの不安を濃い人々に相談する機会があったのですが、そこでも話題になったのは「変化にいかに対応するか」という趣旨の話でした。
 

 これまでの日本の多くの産業は終身雇用を前提に出来るほど、それほど極端な変化に見舞われること無く皆で成長できたわけで。
 そういう世界の中では、「若いころに死ぬほど努力していれば後で楽ができる」というストック型の人生が歩めたわけです。

 例えば、東大に入って一流企業に入り、そのまま幹部コースを歩むとか、会計士の資格を取って事務所を開くとか。
 別にこれはエリートだけの話だけではなく、普通のサラリーマンも、若いころの努力の結果として、ある一定の企業に入ってしまえば、それで一生食わせてもらえる人生があったわけです。
 

 ただ、最近は変化のスピードがどんどん早くなり、事前に積み上げた努力の成果が、あっという間に流されてしまうリスクが高くなっている気がします。

 今、業界の頂点に存在するIT企業が、10年後にもその地位にいると誰が信じられるでしょうか?
 もし、その企業が10年後にその地位にいないのであれば、その会社でリストラや賃下げが発生しないと、誰が言い切れるでしょうか?
 そのとき、自分のその対象にならないと、自信を持って言い切れるのでしょうか?


 これまでは、会社が従業員を守ってくれたかもしれませんが、これからは、明らかにそれができるのは明らかに一部の企業だけ。
 結局のところ、自分の未来を自分でどのように守るのか、それを自分で考えるしかないのでしょうね。


 だからといって自分がどうすればいいのかは、何だか書いてても、まだ考えが上手くまとまらないのですが・・・



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