はてなの投げ銭はネット上に利用者間経済を作れるか

[R30]: はてなぶくまの投げ銭を集計してみた。を読んで。

 R30さんが、自らへのはてなブックマークの投げ銭機能を通じた投げ銭の数とポイント数の合計を公開してますね。

 はてなブックマークの投げ銭機能というのは、ブログの読者がブログの書き手に対してバーチャル通過であるはてなポイントを送ることができるという機能で、8月10日に公開されたばかりの新機能。
 まだ始まったばかりというのもあり、R30さんほどの人気ブログでも利用される数は少ないようですが、投げ銭機能は個人的にも非常に注目している機能です。

 何と言っても、投げ銭機能が特徴的なのは、お金の流れで利用者から利用者という流れがネットで実現されるかもしれない点。
 
 これまでのインターネットというのは、一般的にはほとんど利用者はお金を払うことはなく、払ったとしても企業が提供するサービスなどに支払うのが一般的。
 テキストコンテンツ自体にお金を払うという流れはほとんどなく、まして一般利用者が書いたテキストに対して誰かがお金を払うということは有り得ない世界です。
 

 もちろん、GoogleAdsenseやアフィリエイトのような広告が現在その代わりを一部は足してはいるわけですが、やっぱり「記事を読んで面白かったからGoogleの広告を踏んであげる」なんて行為はどこかおかしいわけで。

 そういう意味では、はてなの投げ銭機能のように、記事を読んで、後で役に立つと思うからブックマークをして、その過程で情報に対する謝礼として投げ銭を送る。というのは実に健全な社会だと思えてきます。

 
 ただ、そうは言っても日本では、これまで米国に比べるとDonationのような仕組みが上手く機能していない印象があるのも事実。
 米国ではPayPalのような仕組みを使って、結構寄付が集まると聞いたことがありますが、日本で試した人はあんまり上手くいかなかったとか。
 
 はたして、はてなの投げ銭機能はネット上での利用者間のお金の流れを作るきっかけとなるのか、ごく一部の人だけのための機能になってしまうのか、注目したいと思います。