FujiSankei Business i. 総合/Qちゃん、故障乗り越え復活V 「伝えの走り」に経営者を見た(2005/11/21)を読んで。
いや、感動しましたね。高橋尚子。
正直、マラソンにはあまり興味も無く、特に普段高橋尚子を応援しているわけでもない私ですが、最後の10kmぐらいは思わずテレビに釘付けになってしまいました。
さらに驚いたのが優勝直後のインタビューの言葉。
「人の温かさや力を貸してもらったという意味で、すごくうれしさを感じられた二年間でした。一度は陸上を止めようと思った時も、夢を持つことで一日一日を充実して過ごせました。陸上に関係なく、今、暗闇の中にいる人や悩んでいる人も、どうか夢を持って一日を過ごしてください。一日だけの目標でも三年後の目標でも、何でも目標を持つことで、一日が充実すると思います。小学生や中学生はもちろん、三十代そして、中高年の皆さんにも、二十四時間という時間は平等に与えられたチャンスの時間です。二度と来ない、この一日の時間を精一杯充実した時間にしてください」
正直、優勝して嬉しくて仕方が無い選手のインタビューというよりも、考え抜いたファンへの激励のメッセージと言う方が適切な文章ですね。
暗闇を経験した高橋尚子だからこそ言える言葉でしょう。
これが、高橋尚子、1972年5月生まれの33歳。
丁度先週、33歳になったばかりの自分と同い年の人の発言だっていうのですから、感動するやら自分が情けないやら、複雑なものがあります。
いや、素直に、こういうすごい人と同じ年に生まれることができた自分は幸運だったと思うべきなのかもしれません。
冒頭で引用したフジサンケイの記事では、「団塊ジュニア世代」の女性の悩みにスポットが当たっていますが、この我々の「団塊ジュニア世代」というのは結構世代比較論的には不遇の世代です。
何しろ第二次ベビーブーム生まれで子供の数が多いために、中高では熾烈な受験戦争を強いられた上、やっと大学に入ってみたらいつのまにやらバブルが過ぎ去り、就職氷河期で厳しい就職活動をやむなくされ。
さらにはせっかく入った会社も終身雇用が崩れて将来が保証されないし、将来退職しても年金は満額もらえないだろうなんて話になっているし、国の多額の借金のつけを払わされるのでは、なんて話もあるし。
さらには、花の女子大生ブームのときは高校生。で、自分たちが大学に入ってみたら時代はいつのまにかコギャルブームで高校生が注目されてと、世の中の注目さえも浴びていません。
おまけに、生まれたばかりの頃にはオイルショックでトイレットペーパーさえ足りなかったのでは?なんて話もあったりします。(これは関係無いか)
さらには最近のネット界では、すでに30代を通り越してU30=アンダー30と呼ばれる20代が注目されるようになってしまい、サッカー代表の狭間の世代のような扱いです。
(U30=アッパー30かもしれないじゃないかーと意味の無いことをつぶやいてみたり)
そういえば、大前研一の何かの本では、この世代はジャンプ世代で、根性で何もかも解決できると思っているから論理的な思考ができないとか散々に書かれていた記憶もあります。
こうやって改めて並べて書いてみると、何だか実に寂しい世代に見えますね。
でも、今回の高橋尚子の復活劇で思ったんですが、考えてみたら70年代前半生まれも、なかなかどうして人材の宝庫です。
スポーツ界ではマラソンの高橋尚子以外にも、野球界を代表するイチローに松井、相撲界では花田兄弟あたりが71~74年生まれ。芸能界でも10年以上頂点に君臨しているSMAPのうち4人は72~74年生まれだそうですし、何かと話題のライブドア堀江社長も72年生まれです。
ブログ界でも確か、切込隊長こと山本一郎氏を筆頭に、R30さん、ネタフル小暮さん、ガ島通信の藤代さんあたりの濃いーーーメンツが1972~73年生まれのはずで、Passion for the Futureの橋本さんや、百式の田口さんなんかも70年代前半のはず。
こちらはこうやって改めて並べて書いてみると、なかなか壮観です。
まぁ、結局、どの世代にもスター選手や、有名人は当然存在するはずですから、別にだからどうしたという話ではないですし、この年で世代論にしがみついていても仕方が無いという話なんですが。
自分も72年生まれとして、世代の不遇さを嘆いている暇があったら、もっと頑張らなきゃいかんなーと思った33歳最初の日曜日の午後でした。
(と言いながらこれを書いている段階で、既に火曜日の朝なんですが)
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イチャモン
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