ハリウッドの注目を一身に集める「YouTube」とは – CNET Japanを読んで。
ビデオ共有サイトのYouTubeの勢いが凄いです。
まだ開設されてから一年ちょっとにもかかわらず、1日の視聴者数が3000万人というお化けサイトになっているそうです。
短期間で急激に利用者を増やしたサイトと言えば、日本では2年で300万人の利用者を獲得したmixiが代表ですが、AlexaでmixiとYoutubeのグラフを比べてみて更にびっくり。
mixiの急増すら比べ物にならない角度で突き抜けています。
もちろんグローバルに利用者がいるYouTubeと、日本だけのmixiを比較するのはあまり意味がないんですが、それにしても凄いですよね。
デジタルARENAで佐藤 信正さんがYouTubeについての詳細の記事を書かれていますが、まぁ何しろ動画が無料で掲載してあるというだけではなく、動画自体は利用者が自由に投稿できて、なつかしのアニメまで山のように揃ってるみたいですから、一日YouTubeで時間をつぶしている人もいるというのも理解できる充実度です。
それにしても、個人的に凄いと思うのが、これだけの利用者の増加をこなしているYouTubeの仕組み。
なんつったって動画ですよ。
ブログとかmixi日記のようなテキストレベルのコンテンツに比べて、はるかにサーバーにかかる負荷は高いはずです。
おまけに現在のところYouTubeは有料メニューもなく、広告すら貼っていない状態で知る限り収入は無いはずです。
会社概要をみるとPaypalによって創業され、VCの資本が結構入っているように見えますが、それにしてもこれだけのトラフィックの急増を、それほどトラブルなくさばいているんだからすごいです。
個人的には、動画だけは唯一P2P技術のような分散技術が重要になってくると思っていましたが、こうもあっさりとサーバーで提供されるとは、本当にびっくりです。
Napsterが話題になった1999年には、音楽の配信ですらNapsterの規模のものをサーバーで構築使用とすれば非常にお金がかかって割に合わないという話でしたが、YouTubeは動画ですからね。
この5~6年にいろんなもののコストが下がってきているということでしょうか。
もちろん、動画自体Flashを使うことで相当圧縮して小さいサイズにしているようですから、いわゆる普通の動画に比べたら負荷はかなり下がっているんでしょうが、それにしてもサーバーや回線にかかるコストはかなりのものがあるはずです。
でも、それをGoogleやYahoo!のような大手ネット企業ならまだしも、1年前には無名だったベンチャー企業が実現できてしまっているわけですから、梅田さんが言っていたチープレボリューションの恐ろしさを改めて感じます。
もちろん、動画の著作権がらみの問題はあいかわらずグレーのままではありますが、米国では、YouTube人気を受けて、似たようなサイトが次々に開設されているようですし、YouTubeが厳しくなれば他のサービスに移るだけでしょう。
今はまだ画質は悪いですが、この調子で技術が進歩すると個人やベンチャーレベルで、品質の良い動画共有サイトを作れてしまうのも、そう遠い先の話ではないような気がしてきます。
コンテンツ事業者の側も、ある程度の違法コピーは見込んだ形でビジネスモデルを組んでいかないといけなくなりそうですね。
まぁ、少なくとも今年は完全に日米共に動画配信元年ということになりそうです。
せっかく日本もブロードバンド大国なわけですから、この分野では日本発で世界で話題になるサービスに出てきて欲しいところですが・・・どうなんでしょう?
“YouTubeにみるチープレボリューションの凄さ” への16件のフィードバック
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今頃、ハリウッドの弁護士がYouTube提訴の準備を急ピッチで進めているんじゃないかという気がするんですが。
そのような巨大なリスクが確実に存在するのに、このような事業が生まれ、そこに投資する投資家が現れるというのは、やはりアメリカならではなんでしょうね。
日本じゃまず資金を集められないでしょう。
ゾウの負荷、ネズミの負荷
これだから素人は、という台詞をぐっと飲み込んで、なるべく玄人でなくてもわかりやすい説明を試みる。玄人にはハテナオヤの説明で充分だろうから。
YouTub…
実例として、YouTubeは映画のプロモーションに使われはじめてますよ。
http://zen.seesaa.net/article/15062444.html
バイラルを追及したメディアになろうとしているのかな?と想像しています。
人やブログやサイトをインフラとして繋いでしまおうというような。
P2Pと思想は似てますね。
コメント有難うございます。
Baatarismさんの書かれてるようにYouTubeが著作権問題をどう乗り越えていくつもりなのかは見ものですね。
今のところ米国のコンテンツには結構シビアに対応しそうな印象ですが。(日本とかのアニメはあえて放置している感もあります)
ミズタマのチチさんが書かれてる事例みたいなのが増えてくると、あるていどビジネス的にも公認の場所になれそうですし・・・
やっぱり、動画は面白いというのを再認識させられますね。
>(日本とかのアニメはあえて放置している感もあります)
IPによる放送やWinnyといった国内の問題には政治的圧力をかけまくるくせに、YouTubeのような米国の話には何もしようとしない日本の放送業界というのも、なんだか間が抜けてますよね。
そのうち日本のアニメやドラマは全部YouTubeで見られるようになってしまうだろうに。
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なるほど・・・
海外のコンテンツをもとに国内の利用者を増やすというのも、ありといえばありなのかもしれませんね・・・(逆はきっとハリウッドが黙ってないと思いますが)
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