ガ島通信 – 「CNET Japan読者ブログ」メリットがいまいちよくわからないのですがを読んで。
最近は、すっかり見慣れてきた感じもあるCNET読者ブログですが、そういえばCNET読者ブログとITmediaオルタナティブブログってなにが違うのか気になったので調べてみました。
冒頭に紹介した藤代さんの記事を始め、CNET読者ブロガー募集の際にはいろんな反応がありましたが、蓋を開けてみたらいつのまにか100近いブログが開設されているようです。
CNET読者ブログとオルタナティブブログの項目ごとの比較はこんな感じ。
CNET読者ブログ | ITmediaオルタナティブブログ |
|
開設ブログ数 | 87 | 77 |
一日の記事数 | 10~20程度? | 10~20程度? |
全体のフィード | 無し? | 有り |
採用審査 | 試験エントリ | 略歴申請? |
条件 | 20歳以上 |
不明 |
露出方法 | ニックネーム 可 顔写真 無 |
実名 顔写真 必須? |
記事の所有権 | CNETにあり ダブルポスト 可 |
不明 |
記事の掲載審査 | 無し | 無し? |
執筆料 | 無し | 無し? |
アフィリエイト | 不可 | 不可? |
まぁ、半分推測なので、真偽のほどは微妙なんですが、パッと見て目立つのはやはりブロガーの扱いでしょう。
オルタナティブブログが実名で写真付きのいわゆる個人を強調したブログなのに対し、CNET読者ブログはニックネームもありで顔写真は基本的に出さないパターン。
CNETにはもともと写真出しブロガーはメインコンテンツとして存在しますから、そことの差別化もあるのでしょうが、位置づけ的には個人を強調したブログというよりも、読者ブログという掲示板的な印象を受けます。
そのあたりの印象は、オルタナティブブログが「オルタナティブブログ全体」のRSSフィードを用意しているのに対し、CNETの方は「読者ブログ全体」のRSSフィードが無い点からも強くなります。
あくまでCNET読者ブログはCNET記事の代わりではなくオプション的な位置づけということでしょうか。
その分、CNET読者ブログは本体の記事やサイトとの連携が実に見事。
記事を読むとそれに関連する読者ブログの記事が表示されますし、注目の読者ブログ記事はサイトのサイドにしょっちゅう表示されていて目立つこと請け合いです。おそらくページビューは固定ファンのいない読者ブログでも結構いくんじゃないでしょうか。
それに対してオルタナティブブログは、どちらかというとITmediaに間借りしている個人ブログの感じなので、集客は各ブロガーの努力にかなり依存している印象があります。
おそらくどちらの媒体も執筆料は無料と思われます(オルタナティブブログも、最初に数回書いて幽霊ブロガー化している人が見受けられるので)し、アフィリエイトもダメっぽいので、どちらもメリットは「有名なニュースサイトで書ける」という点。
そういう意味では、自分自身の露出を増すようなパーソナルブランディング目的の人はオルタナティブブログ。とにかく自分の記事を多くの人に読んでほしい人はCNET読者ブログがお勧めというところでしょうか。
メディア側からすれば、今後メディアの看板をつけているブロガーの質の維持というのが課題になってくるとは思いますが、執筆料無料でページビューは増やすことができるし、おそらく検索エンジンからの流入増加にも貢献しているでしょうから、面白い取り組みですよね。
今後の動向も注目したいと思います。
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