「クラウドソーシング」を体現するMycroft – CNET Japanを読んで。
CNETにMycroftというサービスの記事が掲載されていました。
「Mycroft」というサービス自体は、「ネットワークでつながった数多くの人々の力を借りて、データ処理やキーワードの付加といった比較的簡単な仕事をいっきに片づけてしまおう」というサービスのようなのですが、気になったのはタイトルに使われていたクラウドソーシングという言葉。
「群衆にアウトソースするからクラウドソーシング」ということだそうです。
実は、クラウドソーシングという言葉を始めて聞いたのですが、今年の6月にWiredで提唱された言葉のようで、すでにいくつかの記事にもまとまっていました。(ちょうど、今日梅田さんのブログでも紹介されていました。)
・思いつきだけでも発明長者に – クラウドソーシングによるソフト開発
・みんなの力を借りて何か作ってみない? – Cambrian House
・[英語で読むITトレンド] Crowdsourcing
いわゆる「Wisdom of crowd」、群集の叡智と呼ばれているネット上のパワーを使って何ができるかと言うのは良く議論がされるところですが、それをアウトソーシングの延長と位置づけて作業や仕事をこなしてしまおうというコンセプトはなかなか面白そうです。
個人的にも、実はこういった分野に非常に興味があります。
企業の内部の運営の視点で見ると、人手というのはコストなのでできるだけ少ないに限るのですが、なんだかんだで、それでは足りないときと言う局面が確実に出てくるものです。
当然、ビジネスとしてアウトソーシングが成立する分野であれば、まぁそういう会社に頼めばいいのですが、まとまった金額になりにくかったり、アイデアや専門知識のような短期的な成果が見えづらいものを小出しにするような分野は、なかなかそういう契約が難しいのが現状だと思います。
でも実際には、その問題を解決できるリソースやブレーンは、探せば外部にある程度リーズナブルに存在しているはずで、これだけネットが発達してきているのだから、そこの部分のマッチングって言うのはもっといろいろあっても良いのではないかなーと思ったり。
まぁ、そういう意味ではQ&Aサイトなんかは、このクラウドソーシングのはしりになるんでしょうか。
田口さんが開催しているアカデメディアなんかも、一気に百名のブレストの成果が得られると言う意味ではクラウドソーシングの一種と見ても良いかも知れません。
そういう意味では、すでにこのコンセプトを事業に結び付けている企業はいくつかいるようですが、こうやって言葉で定義されると、またいろんなアイデアやサービスが生まれてきそうな予感がします。
アウトソース -> ラウンドソース -> クラウドソース
インドに行ってた時には「アウトソーシング」が、
最近では「ラウンドソーシング」なんて言葉を聞きます。
と思っていたら、また新しい概念である
「クラウ…
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