ソーシャルメディア最適化というのはテクニックではないということ

爆発するソーシャルメディア -セミナー報告サイト(2007年7月10日開催)- 爆発するソーシャルメディア: ブログに見るセミナーの反響を読んで。
 先月、時事通信社さんが主催している「爆発するソーシャルメディア」セミナーの招待券をいただいたので参加してきました。
 すっかりレポートが遅くなってしまったのですが、メモを書いておきます。
 今回のセミナーでは、セカンドライフやTwitterなど最新の事例も多々取り上げられていたのですが、個人的にはブログ中心の人間なので印象に残ったのが、SMO(ソーシャルメディア最適化)をテーマにしていた住さんの講演。
 SMOというと、SEO(サーチエンジン最適化)なんかとひっくるめて語られることが多いので、何かと被リンクを増やすためのテクニック論のように思われている気もするのですが、やはりどうやらそういうことではないようです。
 例えば住さんが紹介していた「SMOを業務に組み込む」というスライドの項目がこちら。
・ソーシャルメディアに参加し、ソーシャルメディアとの信頼関係を構築
・ユーザーがソーシャルメディア・サイトで過ごす時間が長くなっているなら、そこでコミュニケーションを取る。
・営業戦略としてブログ執筆を義務付ける会社もある。ターゲット・コミュニティへの接触は営業活動そのもの。
 いわゆるSEOで出くるようなh1タグがどうこうとか、検索キーワードの数がどうこうとか、そういったテクニックの話は一切ありません。


 SMOを、ソーシャルメディアから自社サイトへの誘導を増やすものととらえると、その目的となるリンクや話題を生み出しているのはそもそも利用者自身、その利用者とコミュニケーションを取っていかなければ何も始まらない、というのがSMOの本質であるようです。
 たしかに冷静に考えれば当たり前の話ではあるのですが、あらためて考えさせられるポイントでした。
 ちなみに、住さんがテクニックとして紹介していたので面白かったのが、「業界で注目されそうなブログを個人で立ち上げる」と言う点。
 実は、実際問題私が運営している「ワークスタイル・メモ」は、それが目的で始めたブログです。
 
 会社でブログをやるというと、自社製品についてアピールするマーケティングブログを立ち上げるイメージが強いと思いますが、実はマーケティングブログで読者を増やすのは大変です。
 その代わり、関連する業界の話題をブログにまとめることによって(私の場合は仕事で使うようなウェブサービスについてまとめ続けることで)、同じ話題について興味のある企業や担当者の方に、そのブログ経由で自分の会社や製品について知ってもらう機会を提供することができます。
 書いている内容自体は、実際に仕事のリサーチで集めた情報をまとめているだけですから、自分の勉強にもなりますし、社内にも役に立ち、さらに外部の人に知ってもらえてと、うまくやれば3重にメリットがあるわけで。
 これは私自身、ワークスタイル・メモを始めたおかげで実感することができたメリットですので、これから仕事でブログを始めてみようと思っている方は、試してみてはいかがでしょうか。
 
 イベントの様子については冒頭のリンク先に様々なブログのレポートが載っていますので、そちらを見ていただければと思いますが、自分でも当日のビデオを作ってみましたのでこちらも是非どうぞ。