メディアとネットの融合はもうとっくに始まっているのに : tokuriki.comを読んで。
先週、メディアとネットの融合と言う言葉に、テレビ業界の人はいまだに結構批判的という趣旨の記事を書いたのですが、どうも私自身も最近の動向をよく把握してなかったようです。
例えば、前回の記事で例にあげた「ジャニーズはいまだに所属タレントのインターネット上の画像掲載を基本的に認めていない」というくだり。
実はこれはもう古い認識らしく、現在はかなり柔軟に変わってきているようです。
実際に「俺のターン」の栗先生に教えてもらったのは、例えばテレビドラマの喰いタン2や、特急田中3号にはジャニーズのタレントの写真が掲載されているという点。
たしかにちょっとコラージュ入ってますが、いままでは影絵とかになってたことを考えると随分進歩です。
さらに「heartlogic」の小林さんによると、木村拓哉の富士通のテレビCMが富士通のサイトでストリーミング配信されていたり、ポスター画像が掲載されていたりするようです。
(僕のPCではCMは再生できなかったので確認できませんでしたが)
これも数年前であれば考えられなかったことですね。
さらに栗先生に教えてもらったのがこちらのニュース。
・TV番組のネット2次利用、出演者らの許諾不要に・知財計画案 NIKKEI NET
ちょうど先日の記事を書いた前日にニュースが出ていたそうなのですが、政府の知財計画案で「過去に放送したテレビ番組をインターネットに配信する際に現状は必要な権利者すべての許諾がなくても、使用料を払えば利用可能にする新法を2年以内に整える方針を明記」したそうです。
テレビ番組の再配信は権利者の許諾を得るのが不可能に近いので、実現されないと言われていましたが、これが決まれば過去の番組の再配信もかなりやりやすくなりそうな雰囲気です。
そういう意味では、自分が思っていたよりも、案外テレビとネットの融合は着実に進行しつつあるのかもしれません。
もちろん、まだまだ乗り越えなければいけない壁はいくつもあるのでしょうが、ビジネスと言う意味で見ればネットで儲かるモデルが見つかると、一気に新たな流れが生まれる可能性もあるような気もします。
ちなみに、ぜんぜん本題とは関係ないのですが、今回改めて驚いたのがTwitterの効果。
現在、ブログの記事をアップした後にTwitterに自動的にポストするように設定してみたのですが、前回の記事がTwitterにアップされた直後の30分ぐらいの間に、上記の二人と加野瀬さんから次々に指摘やフォローをしてもらうことができました。
それを受けたこの記事を書くのに一週間かかっている自分のスピード感の遅さも気になるところですが。
このTwitterのいざと言うときのスピード感というかライブ感みたいなものには、ちょっと驚いてしまいました。
Twitterを3月ごろにレビューしたときに、アメリカで有名なブロガーや結構規模の大きいベンチャー企業のCEOなんかが、やたらとTwitterをヘビーに使っているのが不思議で仕方が無かったのですが、なんとなくその理由が分かってきた気がします。