企業のためのRSSマーケティングは、RSSの企業活用についてのポイントを解説している書籍です。
出版社の方から献本をいただきました。
個人的にもRSSというと、その用語のかもしだす雰囲気からか、どうも技術的要素としてのみとらえられがちで、ビジネスにおける価値が意外に認知されていない分野のように感じています。
そういう意味でこの本は、そのRSSを完全にビジネスの視点からとらえ、活用法や将来の可能性について分析した本といえるでしょう。
（個人的には日本ではRSSマーケティングという言葉を使うよりも、それこそフィードマーケティングとか、新たな言葉を作ったほうが良いような気もします）
もちろん、RSSから直接収入をあげるというと、やれRSS広告だなんだという話になってしまいがちですが、RSSマーケティングにおけるポイントは、結構メールマガジンとかメールニュースのような一件先祖がえりしたような話から、マーケティングの根本的なコンセプトの話に立ち返っていくような印象もあります。（まぁ、マーケティングという視点で切ると何でもそうなりがちなのかもしれませんが。）
個人的に印象に残ったのは、RSSレーダーのようなテーマ特化型サイトの活用。
自社でブログを立ち上げたり、関連のブログとコミュニティを組んでいくという話とは別に、自社をその分野におけるニュースサイト的な立ち位置にする際に、このRSSレーダーの手法は結構使えそうな気がします。
RSSの進化をまだよく理解できていないマーケティング担当者の方にお勧めです。
【読書メモ】
■Korabara.com
複数のRSSフィードを集め、そのなかからオンライン・コラボレーションとWebカンファレンスに関する最新ニュースだけを取り出してWebサイトに掲載することで、関連性と更新頻度を高めている。
■RSSから収益を得る6つの方法
・市場調査とBIを実施する
・露出度を高めトラフィックを増やす
・関連性を高めリピーターを増やす
・コンテンツを購読してもらう
・読み手との対話を充実させる
・コンテンツから直接収入を得る
■RSSレーダー
Webサイトで再発行する外部RSSフィードをそのまま表示するのではなく。特定のキーワードでコンテンツを選別してから表示する。
かなり絞り込んだコンテンツをサイト上に表示し続けれられる。
・Industry Radar
■マーケティングの4段階
・獲得（Acquire）
・保持（Retain）
・変換（Convert）
・学習（Learn）
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企業のためのRSSマーケティング 宣伝・広報・販売の現場で使えるフィード活用術 ロック・フラストニク 小林 弘人 佐藤 信彦
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