Sony Dealer Conventionで考える企業のファンづくりの究極の形

sdc2009.jpg 先週末、品川で開催されたSony Dealer Convention 2008にご招待いただきお邪魔してきました。
 実はその日はAMNの一日経営合宿の日だったりしたのですが、Sony Dealer Conventionは昨年も仕事でいけずに悔しい思いをしたので、双方にお願いして午前中だけ強制参加させてもらいました。
 ただ、残念ながら午前中だけの参加となってしまったために、目玉のブロガーセミナーについては結局Life-Xのヒトコマにしか参加できず。
 他の方のレポートを見る限り、他のセミナーも興味深い内容が目白押しだったようで、実に残念無念という感じです。
 
 Life-Xについては、もう少し考えがまとまってからワークスタイル・メモの方に書きたいと思いますが、まずはSony Dealer Convention自体の感想を書いておきたいと思います。
 Sony Dealer Conventionというのは、タイトルにDealerと入っているようにもともと販売店を対象として実施されてきたSonyによるSonyのためのSonyの新製品展示会。
 元々は販売店や記者の方のみを対象としてきたそうですが、徐々に利用者にも門戸を開くようになってきた経緯があるようで、昨年からはカレンさんと一緒になってブロガーも招待したりと、新しい取り組みをされている展示会です。
 ソニーのオフィシャルサイトでも、800組の公募がされたりしたようですが、何しろソニーの新製品やコンセプトモデルが一度に見られるイベントですから、ソニーファンはもちろん、ガジェット好きにはたまらないイベントだと思います。
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 そんな中、今回個人的に印象に残ったのは参加されている方々の笑顔。
 このSony Dealer Conventionで利用された会場は品川のプリンスホテルなのですが、実はこの場所はその昔私がNTTでIR担当をやっていたときにNTTの株主総会で毎年来ていた思い出の場所でもあります。
 まぁ株主総会と言えば、企業vs株主という雰囲気も出てしまう場所なので、Sony Dealer Conventionのようなお客様向けイベントとは比べるべくも無いのですが、それにしても会場のお洒落な雰囲気から参加者の人たちの楽しげな雰囲気まで、それはもうとても同じ建物とは思えない状況でした。
 展示スペースは、のっけから超薄型BRAVIAの展示や、大量の大画面BRAVIAやブルーレイレコーダー、さらには有機ELのコンセプトモデルや防水ワンセグテレビまで、様々なソニー製品が所狭しと展示されています。
 個人的には有機ELをフォトフレームとして利用した展示に妙に惹かれてしまったり。
 あれだけの多様な製品群を目の前にしたら、物欲が出ないソニーファンの人なんていませんよね。
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 これまでソニーファンだった人が、このイベントに参加すれば当然、自分がソニーファンであることに喜びを感じることができるでしょうし。
 あまりソニーファンじゃない人も、何かしらソニーのすごさを感じることができるイベントだと思います。
 ある意味、これは企業のファンづくりの究極の形だなーと感じてしまいました。
 もちろん、こんな大規模なやり方は普通の企業にはとても真似できないわけですし。
 この手のイベントを年に何度もやったらやったで、コストパフォーマンスはとても合わないわけですが。
 自分たちのファンやお得意様をもてなして、特別な体験をしてもらうことの重要性を、ソニーという会社はやっぱり良くわかっているんだなーと、改めてしみじみと感じてしまったイベントでした。
 ちなみに、ちょっぴりモッタイナイなーと思ったのは展示会自体で写真を撮ることが全面禁止になっていること。
 当日も、イベントの入り口やソニーのロゴの前で記念写真を撮る団体客や家族連れの姿をそこら中で見かけましたが、そんなところさえ記念写真になってしまう人たちに対して、何で展示場の中で写真を撮るのを禁止するのかなーと思ったり。
 そもそも発表されている製品を展示しているわけですから、もっと参加者に自由に写真を撮らせてあげて、自由に話題にしてもらえば、それだけでこのSony Dealer Conventionの前後は自然とSonyの話題がもっと盛り上がるんじゃないかなーと思ったりします。
 家電量販店にならんでいるテレビの前で記念写真を撮る人はいないと思いますけど。
 Sony Dealer Conventionに展示されているあのテレビやプロジェクターの前だったら、記念写真を撮る人はたくさんいると思うわけですよ、きっと。
 おそらくは、イベントがディーラー専用だったときの経緯とか、競合対策とかでそういうルールになっているんだと思われますが、あれだけファンの人たちが参加しているわけですから、そろそろ緩和しても良いのではないかと思います。
 まぁ、要は自分が写真を撮りたいから、こうやって書いているというのが本音だったりもするわけですが・・・
 何にしても、フォトフレームに防水ワンセグテレビにと、次々に湧き出る物欲を抑えるのに苦労している今日この頃です。
 いや、本当に欲しいのは有機ELテレビなんですが・・・
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