ある広告人の告白(デイヴィッド・オグルヴィ)

4903212033 ある広告人の告白は、オグルヴィ & メイザーの創業者であり、現代広告の父といわれる デイヴィッド・オグルヴィ氏が1964年に書いた本です。
 AMNを手伝うことになった関係で広告の勉強をしようと思って読んだのですが、読書メモを公開していなかったので、書評抜き読書メモを公開しておきます。
 書かれた時代は古いのですが、現在でも参考になる点が多い本だと思います。
【読書メモ】
■広告業界の「四つの問題」について
・消費材製品メーカーが、広告予算の二倍もの金額を値引き戦略に費やしている
・広告とは前衛的な芸術形式であると思っている輩がはびこっている
・創造的であるよりも、ともかく金が第一という誇大妄想狂の出現
・いまだに同じ間違いを繰り返して、クライアントの予算を無駄使いしている


■使いたい広告会社リストに載るための策
・広告業界紙の記者達を昼食会に招き、無手勝流で大会社を築こうとしているという突拍子もない夢を語った。
・スピーチを年に二回以下にし、最大限の物議を醸すよう慎重に計算した
・商売柄大広告主とコンタクトのある人々と親しくなるよう心がけた
・600人に、頻繁に業務進捗レポートを送り続けた。
■二年に一社、新しいクライアントを獲得する際の基準
・広告する製品は、我々が広告に携わることを誇りに思えるようなものでなければならない
・前の広告会社よりはるかにいい仕事ができると思えない
・長期間売上が落ち込んでいる商品には近づかない
・クライアントが広告会社に設けさせてやろうと思っているかどうかを見極める。
・注目をあびるようなチャンスがあるか
・クライアント候補者と楽しくやっていけるかどうか
・広告がとるに足らない位置しか占めていないようなクライアントの仕事はしない
・研究所から出る前の新製品の広告は決して手がけない
・決して「団体」をクライアントにしない
・広告を仕切るのに不可欠だと信じ込んでいる人間を雇うことを条件にするようなクライアントの仕事はしない

4903212033 ある広告人の告白[新版]
デイヴィッド・オグルヴィ 山内 あゆ子
海と月社 2006-06-15

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