先週、久しぶりにONEDARI BOYSの企画に参加して、「豚組」のしゃぶ庵で、豚しゃぶをONEDARIさせていただき、タダでしゃぶ庵のコースをごちそうになってきました。
豚組というのは、文字通り「豚」にこだわった飲食店を展開しているお店。
トンカツ、豚しゃぶ、焼き肉と3店舗あるそうなのですが。
今回のONEDARIは、私が参加できなかった第一回のトンカツに続く第二弾の企画になります。
実際に参加してみて驚いたのですが。
店名に豚組をうたっているだけあって、その豚に対するこだわりは想像以上。
なんでも、全国の豚をいろいろと試しながら、お店に出す銘柄を決めているそうで、豚の銘柄に関する地図まであります。
当然、そこまでこだわっている豚肉ですから、美味しいのはもちろん。
肉からうまみがしみ出てくる感じで、本当に心から豚しゃぶを堪能させて頂きました。
さらに、個人的におどろいたのは、豚組の豚肉だけでない細部へのこだわり。
素人的に考えると、しゃぶしゃぶってお鍋で肉をしゃぶしゃぶして食べるだけですから、肉がうまければそれで十分こだわりの店になると思ってしまいがちなのですが、その考えは完全に間違ってました。
例えば、豚組のメニューに記載されていた「しゃぶ庵の6つのこだわり」からポイントを抜き出して書いたのがこちら。
1.お肉へのこだわり
日本全国・世界各国から、本当に価値ある肉だけを厳選し、25を超える銘柄豚を用意。
2.豚肉の味のする豚しゃぶ
注文を取ってから豚肉をスライス。普通の豚しゃぶよりちょっとだけ厚めに。
3.ケミカルフリー、チャイナフリー
お肉や野菜はもちろん、一品料理、調味料、さらにはお酒まで化学調味料や中国製食材は使用してないものを厳選。
4.お水だって大切
しゃぶしゃぶで肉の次に大事なのはお水なので、一般で入手不可能な非加熱のミネラルウォーター「あづみ野湧水」を利用。
5.ココでしか楽しめない豚しゃぶ
秘伝のレシピで数時間かけて仕込む特性のしゃぶダシなど、至る所に独自の工夫。
6.食器にもこだわりを
鍋は保温力の高いフランス・ルクルーゼ製のホーロー鍋。和食器は骨董市で買い揃えたアンティーク。割箸は奈良・吉野杉の高級箸。
ここには、6つのこだわりしか書いてありませんが。
良く見てみるとしゃぶ庵のこだわりはこれだけではなく、食べ方にもお湯は80度とか、最初は塩だれとか、軽めのゆで加減で良いとか、本当に細部にこだわっているのが実に印象的なお店です。
さらに、驚いたのが、豚組の方々が現状に満足することなく、さらなる研究を重ねているところ。
現在のしゃぶ庵では、豚しゃぶを食べる際に、塩だれ、ポン酢だれ、ゴマだれと三種類のたれが用意されています。
これまた、個人的にはこの塩だれが肉の美味しさを活かすタレで、実に新鮮だったのですが。
今回特別に出して頂いたのが、現在研究中という新ダレ2つ。
「そばつゆ」と、「梅しそ」、さらに4種類の薬味です。
もうこうやって並べるとタレだけで1つの料理みたいですが、この組み合わせがこれまた豚しゃぶにあわせるとこれまた絶品。
特に「そばつゆ」は、参加メンバー全員が「そばつゆで決まりだな」とうなるほど。
(おそらく夏に正式に出てくるんじゃないかと思いますが、それまでも気になる方は是非ダメモトで頼んでみることをお勧めします。)
現時点でこれだけ質の高いものを提供できていて、お店も繁盛しているわけですから、普通ならそこに満足してしまいそうな物ですが。
そこに飽きたらず常に研究を続けているという姿勢には、先日のシルクドソレイユと同じような細部のこだわりへの執念を感じてしまいました。
この肉の置き方1つ取っても、すごいですよね。
肉の名前が書いてある紙がついているのもこだわりを感じますし、肉を丸くこうやってみせることができるのは、注文を取ってから肉をスライスしているからこそできるワザだそうです。
ちなみに、今回のONEDARIも、豚組の運営会社である株式会社グレイスの社長の中村さんがTwitterをやっていて、そこからつながった人のつながりがきっかけだとのこと。
当日も、中村さんとコグレさんがリアルタイムにiPhoneを使ってTwitter上でやりとりしているのが実に印象的だったのですが、そういう一見飲食店に関係なさそうなことにも取り組む姿勢を持っているあたりにも、様々な要素を貪欲に取り組んでいこうとする姿勢がうかがえますよね。
なにしろ、現在では、豚組専用のTwitterまであるからすごいです。
飲食店がTwitterをやってるのって、あまり聞いたこと無いですよね。
さらにお店から帰ってきて、遅ればせながらお店の情報をいろいろ調べてみたら、社長の中村仁さんがこんな本を出されていることまで知りました。
とりあえず読んでみることにしましたので、この本のレポートは別途するとして。
料理も文句なしに美味しいですし、店の雰囲気も独特ですごしやすいですし、いろんな意味で刺激になるお店ですので、六本木で飲まれる際には是非選択肢に入れてみることをお勧めしたいと思います。
ちなみに、こうやって書くとすごい高いお店に見えてしまったかもしれませんが。
実は、食べ放題で3500円というメニューもあったりしますから、ドリンク込みでこのメニューが5000円ぐらいで食べられると思うと、ちょっと奮発して食べに行くと考えればかなりリーズナブルだと思います。
詳細は店のウェブサイトに是非どうぞ。
■豚しゃぶ自体の感想をもっと知りたい方は、他のメンバーのレポートをどうぞ
▼豚しゃぶはそばつゆにホースラディッシュで食べるべし!「豚組しゃぶ庵」
▼豚組・しゃぶ庵のそばつゆに電車道で寄り切られた!
▼豚組 しゃぶ庵(六本木)
▼豚組 しゃぶ庵の先付け・前菜はメインディッシュ並
▼六本木と乃木坂の中間で「そばつゆ、うめー!」と叫ばせた豚組の豚しゃぶしゃぶ