アップルウォッチを72時間使ってみて、自分には完全に宝の持ち腐れになりそうなことが分かってきた件について

アップルウォッチ話題になってますね。

150427applewatch.png  スマートウォッチ自体はAndroid陣営が先行していろいろと出してきていたはずなのに、アップルウォッチ発売の一撃で、Android陣営の年間出荷台数を1日で売ってしまったということなので、いかにアップルのマーケティングが巧みかというのを思い知らされている今日この頃です。

正直、私は最初はアップルウォッチの購入はスルーしようと思っていたのですが、林さんの体験記を読むにつけ、これは使っておかないと批評もできなさそうだなと思い直して予約開始日の夕方に予約。

予約時には発送は5月下旬とか出てたんですが、あまり人気の無さそうなスポーツの白という選択をしたのが功を奏したのか、発売日に無事に苦労せず入手することができました。


で、72時間使ってみたファーストインプレッションを書いておきます。
タイトルにも書きましたが、アップルウォッチを72時間使ってみた現在の印象としては、自分には宝の持ち腐れだな、というのが結論です。
例えば林さんがコラムで書いていたアップルウォッチの便利な機能トップ5がこちらなんですが。

1、パソコン使用中ですら便利な「メッセージ通知確認」
2、「持ったかな?」と心配になった時に便利な「iPhoneを探す」
3、iPhoneとのシームレスな通話連携機能
4、ちょっとした調べ物が声だけで済む「Siri」
5、フラストレーションが減り腰痛も改善の「STAND」

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ネイティブアドのガイドラインが機能してくれないと、間違いなくネットの記事を一つも信じられなくなる未来が来てしまう件について

 先月、JIAAのネイティブアド研究会のガイドラインが発表されて、各所で話題になっていましたが、昨日それに関連してCNETにネイティブアド研究会の長澤さんと長崎さんの長文インタビューが公開されました。
「ネイティブ広告」定義の真意–JIAAが語るこれからのメディアの在り方
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 長文のインタビュー記事ですが、ポイントが良くまとまっており、ネイティブアドの関係者の方はもちろん、メディアの記者やブロガーなど情報発信に携わられている方やネット広告に関係する方にとっては必読のインタビューだと思います。
 個人的には長澤さんとはadtechのパネルディスカッション書籍の対談など、何度もご一緒させて頂いているので、長澤さんがネット広告を本当に心の底から愛していて、一方でステマややらせがなかなか無くならない実態から、ネット広告の未来を心の底から憂いている方だというのは良く知っているので、以前からネイティブアド研究会の活動についてもお聞きしておりずっと影ながら応援しているのですが。
 ネイティブアド研究会のガイドラインが発表されたタイミングでは、いろいろと曲解していたり、勘違いして反発している人達も多かったように見ています。
 ネイティブアドについては以前に「「騙された気分」にさせないネイティブアドのポイントとは」というコラムを宣伝会議に寄稿したこともあるのですが、Facebookのスレッドにいろいろコメントをもらったこともあり、自分なりの考え方をまとめてみることにします。
 
 そもそも「ネイティブアド」という概念自体が、元々は「コンテンツ」と「アド」は全く別のモノとして明確に分離されているべきであるという編集と広告の分離の常識に対して、コンテンツ部分にアドを出す、つまり編集部分に広告を混じらせてしまうという構造になっているので、当然、読者や視聴者からすると文脈的にステマややらせに近い構造の印象になるわけです。
 
 だって、今まで広告が入るわけがない、と思っていた場所に広告を入れようという話なわけですから、ユーザ目線ですると精神的に気持ちが良いはずな話なわけはないですよね。
 インターネット広告推進協議会という名称の組織であるJIAAが、ネイティブアドのガイドラインを作る、と聞くと、ネット広告業界の人たちが自分達に都合の良いネイティブアドをもっと売りやすくしようとしてるんでしょ、と誤解する人達が出てきても仕方が無い構造にある気はします。
 でも、実はこれ違うんですよね。
 ネイティブアドを推進したい一番のプレイヤーは実はメディア側。
 何しろネット広告の代表であるバナー枠がその地位を確実に失いつつあるわけです。
 そもそもバナー広告のクリック率って年々低下していて平均で0.2%以下とからしく
■参考:第2回:今の『ディスプレイ広告』の枠ってクズだよね!ワイルドな広告枠開発の提案だぜぇ~?!
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 そもそも多くの人がバナー広告を無視する技術を体得してきているという話もあり。
■参考: 「バナー広告には誰も関心を払わない」という科学的証明
■参考:調査報告:インターネット広告は63%の人に無視されている
 さらにはアドネットワークの台頭でメディアが獲得できるアドの単価は下落する一方。
 アドテクノロジーの進化やリターゲティングの普及で、バナー広告が「誰に見せるか」を重視するようになったこともあり、メディアの質の重要性が薄くなっていることも影響は結構大きいようです。
 もはや企業メディアが、バナー広告枠の収入では生きていけなくなってきているわけです。
 
 そんな中、ネイティブアドが流行る前から日本のメディアで重宝されるよになっていたのが「記事広告」や「タイアップ」と呼ばれる手法。
 記事広告であれば、媒体の読者がどういう人かというメディアの質が改めて重要になりますし、記事広告を各媒体側の編集力で差別化できます。
 
 自社にしかできないユニークな広告メニューと言うことで、バナー広告に比べるとある程度金額も維持できますし、コンテンツ価値も踏まえてCTRやCPAだけ重視する料金設定の罠から抜け出せる可能性もあります。
 従来は記事広告は編集記事とは全く別の場所に掲載されることが多く、今でも大手メディアサイトはその方式ですが、Gizmodoのようなブログ系の媒体では普通に記事一覧の中に記事広告を混ぜるのが普通になってきて、だんだんと編集記事と記事広告の見分けがつきにくいパターンが増えてくるようになってきました。
 で、ここに、「記事広告と明示しないで欲しい」という圧力がかかってくるケースが多いのが問題になるわけです。

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Yahooスマホガイドの悪質バイラルメディア追及レポートが凄すぎて、もはや日本では誰も自らを「バイラルメディア」と名乗らなくなりそうな件について

 なんか、Yahooスマホガイドって、初心者向けスマホ解説サイトなのかなと思い込んでたんですが、実は違法コピペ糾弾サイトだったんですね。 
 という印象を持つぐらい、ハードな訴訟体験レポートがYahooスマホガイドに上がって話題になってます。
悪質バイラルメディアにはどう対処すべき? BUZZNEWSをフルボッコにしてみた – Yahoo!スマホガイド
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 まだ読んでない人はとにかく是非読んでください。凄い記事です。
 これぞ真のジャーナリスト。
 めちゃめちゃ大作です。 
 おまけに、この記事が上がったのは昨日だというのに、もう今日の夕方には執筆者のヨッピーさんのインタビューつきの記事がねとらぼに掲載されるというスピード感。
ヨッピーさんインタビュー:BUZZNEWSが記事の盗用で謝罪、和解金支払いへ バイラルメディアを追い詰めたライターの執念と戦略 (2/2) – ねとらぼ
 なんでも、ねとらぼの記者の方に9月頃から事前に話を共有されていたようですから準備が良すぎます。本当に本気で怒ってたんでしょうね。
 実際問題、日本では昔から違法コピペ問題は、SEO目的のコピーサイトとか、2チャンネルまとめブログとか、いろんなところで話題になってきたんですが、あまり一般の人の目につくことはありませんでした。ただ、それが悪質なバイラルメディアの乱立によって、この手の話題がソーシャルメディア経由で多くの人の目につくようになり、いよいよ臨界点に来ている印象です。
 この手の話は、訴訟社会のアメリカだと、とっくの昔に訴訟沙汰が大量に出ていたのかもしれませんが、日本だとやっぱり面倒だから誰も訴えようとしないんですよね。
 それをこれだけの時間と手間をかけて和解金支払いの実績まで作ったヨッピーさんには本当に心からお疲れさまでした、と拍手を送りたいです。
 これによって、違法コピペは訴訟で負けて金を払う羽目になる(実際には和解ですが)という前例が作られたわけで、この意義は非常に大きいと思います。

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NewsPicksと東洋経済オンラインの「選択」から考える、メディア企業生き残りのための選択肢

 ここ数ヶ月、スマホニュース系アプリの台頭もあり、メディアの地殻変動の話題でで事欠かないですが、毎日新聞で興味深いメディアキーパーソンのインタビュー連載が展開されてます。
 特に個人的に興味深かったのは、こちらの東洋経済オンラインの新編集長である山田さんのインタビュー記事。 
キーパーソンインタビュー:「ニュース重視」にシフトした東洋経済オンライン、狙いは 山田俊浩さん
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 東洋経済オンラインというと、NewsPicksに転職した佐々木さんが編集長として就任し、4ヶ月で一気に他社をPVで抜き去ってトップになったことで有名です。
なぜ東洋経済オンラインは4カ月でビジネス誌系サイトNo.1になれた?編集長に聞く
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 ただ、今回の山田編集長のインタビューでは「前編集長時代にリニューアルを行い、週刊東洋経済からの転載記事の力によって2013年3月には5301万になったのですが、そこをピークに長期間、停滞していた。」と、いう指摘がされています。
 正直、個人的にも鳴り物入りで佐々木さんという名物編集長が抜けた東洋経済オンラインは、その後停滞しちゃうのかなと勝手に想像してたんですが、実は全く逆で、山田新編集長になってから方針変更してPVもUUも伸ばしてるんですよね。
 その方針の象徴として山田さんが語っているのが「ブログ的な記事はなるべく少なめにして、ジャーナリスティックな記事に大幅にシフトしています。一時期かなり多くなっていた、取材に基づかないブログ的な記事は、あまり入れないようにしている。」
 要は東洋経済オンラインの強みは、会社四季報の取材のために担当企業に張り付いている記者であるということを再確認し、その取材力で勝負する方向に舵を切り直し、PV重視ではないことを社内に宣言し、結果的にPVもUUも佐々木さん時代のピークの数値を安定して超えられるようになった、ということのようですから立派です。
 以前の東洋経済オンラインのPV重視アプローチについては、以前下記のような記事も話題になってましたが、ある意味山田さんのアプローチは下記の記事に対する返答にもなっている気がします。
PV数10倍増でも「東洋経済オンライン」が失敗する、たった1つの理由
 なかなかメディアの方の取材で「前任」との比較をここまで攻撃的に語るインタビュー記事にはお目にかかったことはありませんが、非常に興味深いです。

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バイラルメディアという言葉は、いつからパクリサイトや劣化コピーメディアのことになってしまったんだろう。

ちょっと前ですが、LINEの田端さんのインタビュー記事が話題になってました。
バイラルメディアは二重の意味でダサい NewsPicks
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歯に衣着せぬ田端さんならではの、痛快インタビューなんですが、バイラルメディアについても「ほとんどのバイラルメディアはどこかで見たような記事の劣化コピーである点。もうひとつは、経済合理性がないというか、儲からない点。」の二点から二重にダサいと一刀両断しています。
「だから読者も欺いているし、お金を出させているという意味で出資者や投資家も欺いている。」とまで言ってますからね。バイラルメディア全部をある意味、詐欺師扱いです。
実際、ちょっと前にバイラルメディア同士の記事のパクリ合いみたいな抗争が話題になっていたのを山本さんがYahooニュースでまとめてました。
バイラルメディア界隈で仁義なき戦いが勃発中(山本 一郎)
そういう意味で、日本ではバイラルメディア=劣化コピーメディアというイメージが徐々に確立されつつあるように感じます。
でも、そもそもバイラルメディアは劣化コピーメディアだから、パクリサイトだから、と一言でバイラルメディアブームを片付けてしまうのは、それはそれで間違うと思うんですよね。

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やまもといちろうさんのブログ記事の件名が辛すぎて、お昼ご飯も喉を通らない件について

いつも、とくダネ!で拝見しております。
いやね、絶対やまもとさんが怒るのは分かってたんですよ、分かってましたよ。
でも、この記事タイトルはないですよ。辛すぎますよ。
アジャイルメディア・ネットワークは倒産するべき: やまもといちろうBLOG(ブログ)
そりゃやまもとさんが影響力あるのは誰もが認めてますよ。
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何しろ、いまやあのとくダネ!の常連コメンテーターですからね。
朝やまもとさんが出演しているのを見るたびに、息子に「あの人パパの友達だよ」と自慢してから会社に出社している私がここにいるわけですよ。
もはや芸能人ですよ、VIPですよ、影響力ありますよ、やまもとさんは。
そりゃどこのイベントでも普通に申し込めば確実にVIP扱いで招待してもらえるんでしょうよ。
でも、こっちだって今回みたいなブロガーイベントを本気で運営してるわけです。
やまもとさんの記事がネタであることを分かりつつガチでマジレスすると、うちはファン重視、アンバサダー重視でやっているので、有名人だからって、自動的に当選とかにできないわけですよ。
別に誰でも良いから有名ブロガー呼んでくれ、みたいな10年前のブロガー集客仕事みたいなのだったら、逆にやまもとさんに頭下げてきてくれという話ではあると思います。
でも、うちも景品配り商売なんてやるつもりないから、本当にブロガーイベントを楽しんで一緒にアンバサダーとして今後も応援してくれそうな方を毎回悩んで悩んで選考しているわけです。
当然、今回もやまもとさんが応募してくるから社内が色めき立つわけです。
影響力凄い人だし面白いから当選させようという話も出てくるわけです。
落としたらきっと怒って批判されるから怖いという話も出てくるわけです。
でも、こちとら本気でファン重視アンバサダー重視というコンセプトに人生かけてるわけで、コグレさんが登壇してくれるお陰で、ちょっと有名な人が応募してくれたからって、これまでのファン重視の姿勢まげて、テレビに出てる有名人は自動的に当選とかするわけにいかないわけです。
たった25名のブロガーイベントでも、そこから生まれる企業側とファンのコミュニケーションがマーケティング活動に良い影響をもたらしてくれると信じてやってるわけです。
知り合いだからって、有名人だからって、いつものうちの基準で選考するべき所は選考させて頂きたいわけです。
他にもたくさん泣く泣く落選にさせて頂いている人がいるわけで、やまもとさんのことだから、落選にすると、きっと面白がってこうやってブログに書かれますよ、というのが落選連絡する前から当然の結果として想像できても、だからといって、こういう時だけ、ブログで批判されるのが怖いから優遇するとかできないわけです。
そもそも、やまもとさんのブログを振り返ってみても、いろんな企業とバトルしてる記事とか、ネット上の炎上ネタのウォッチ記事が中心じゃないですか、コグレさんの旅行の話とか楽しんでブログに書いてくれそうな雰囲気全くないわけですよ。
今回のイベントが、ネットの炎上を議論するブロガーイベント、とか、ブラック企業発掘ブロガーイベントとかだったら、そりゃやまもとさんが間違いなく一番に当選です。
でも、当選しても落選しても、今回みたいな皮肉記事を書くわけでしょ、皮肉のスペシャリストなんだから。
それだったら、楽しんでくれそうな人を優先して当選させて頂きたいわけです。
まぁそういう意味では、こういう記事書かれるのも覚悟の上だったわけですけど。

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