マイクロソフトはグーグルをつぶすのか、つぶされるのか

「グーグルをつぶす」–S・バルマー、幹部の転職に激怒 – CNET Japanを読んで。

 以前に、マイクロソフトがGoogleに転職した元幹部とGoogleを訴えたという話がありましたが、完全に泥沼になっていますね。

 何でも、Googleに転職を告白したエンジニアの前で、マイクロソフトのスティーブ・バルマーが「あいつを業界から葬ってやる。その程度のことは前にもやったことがある。何度でもやってやる。Googleを抹殺してやる」と非難して椅子を投げたとか投げなかったとか。

 まぁ、椅子の話はどうでもいいとしても、今や業界の2トップであるはずのマイクロソフトとグーグルがお互いに戦争状態というのは興味深いものがあります。

 マイクロソフトの長年の戦争相手といえば、Sun Microsystemsのスコット・マクネリが思い出されます。この戦争は結果から言うと、経営状況が悪化したSunがマイクロソフトと提携するという形で、まぁ実質マイクロソフトの勝利で終結したわけですが。
 どうも今回の戦争は風向きが違います。

 何といっても特徴的なのは、今回はマイクロソフトから多くの人材が流出しているように見えること。
 もちろん、日本に比べればかなり人材も流動的な米国のIT業界ですから、転職自体はたいした話ではないと思いますが、素人の目からすると、どうもキーパーソンの転身が目立つ気がします。

 今回Googleに移った元幹部のKai-Fu Lee氏やシニアエンジニアのMark Lucovsky氏をはじめ、先日はMicrosoftのエバンジェリストチームのリーダーだったはずのLennさんがSkypeに移っていますし、バイスプレジデントをされていた古川さんも退職されましたし、多くの社員がGoogleやSkypeに移っているという噂もよく聞きます。

 もちろんマイクロソフトは超がつく大企業ですから、数人の幹部や社員が移ったところでどうこういう話ではないのですが、こういう話が目立ってくるのはあまり良いことではありませんよね。

 反面、CNETの伊藤穣一氏インタビューを見る限り、GoogleはいまやIT業界中の良い人材を吸収してしまっているそうで「給料も相場の3割~5割程度上回っている」そうですから、何だか雰囲気としては対極にあります。

 ソフトウェア産業は何といっても人材が命ですから、この雰囲気の違いは後から確実に利いてくる気がしてなりません。
 

 はたしてスティーブ・バルマーが言うように(本当に言ったのかは分かりませんが)、マイクロソフトはGoogleを抹殺できるのか。それともいよいよ業界の主導権は完全にGoogleに移ってしまうのか。
 業界の片隅で生きている人間としては、気になって仕方がないところです・・・

眞鍋かをりが芸能人ブログの頂点に君臨する理由

 普段はビジネスまわりの堅い話ばかりブログに書いている私ですが、ひょんなことから「眞鍋かをりさんをブロガーが囲む会」に呼んで頂きました。

 なんとこの企画、芸能人の眞鍋かをりに対して、私たち素人のブロガーが囲んで質問ができ、おまけに写真まで自由に取れてしまうという驚きの企画。

 ココログブックスから発売された「眞鍋かをりのココだけの話」の出版記念握手会の前に開催されたプチイベントだったんですが、ここまでブロガーに自由にやらせてくれた芸能人イベントは間違いなく日本初。
 記念すべき場に参加できて本当に幸せです。

 当日の細かい様子は早速参加者の皆さんのブログにアップされているので、そちらをごらん頂くとして。

 個人的に非常に印象に残ったのは、眞鍋さんのブログに対する姿勢というかプロ意識のようなものの強さ。

 ちなみに、私も光栄にも一番目に質問させてもらうことができましたが。
 質問は「テレビとブログってメディアとしてはかなり違うと思うんですけど、ブログを始めるようになって芸能活動に対する姿勢は何か変わりましたか?」という堅いもの。

 でも、眞鍋さんは嫌な顔一つせずにまじめに答えてくれました。

 正直、質問が一番目だったのもあってなんて答えてくれたのか記憶がほとんど跳んでるんですが、テレビとブログでは話せるボーダーみたいなものが大きく違ってて、テレビではいろいろあって表現できなかったりすることを、ブログでは自分の好きなように表現できるという趣旨のことをニコニコしながら答えてくれたのが印象的でした。

 一般人のわれわれからすると、芸能人はテレビに出て好きなことを話していればいいから羨ましい。みたいなところがあるわけですが、テレビに出ている芸能人からすると、限られた時間や枠の中で、自分を最大限表現しなければいけないわけで、それはまたそれでストレスの溜まることなのかもしれません。

 そんな中、眞鍋さんは「ブログ」という「自分が自由に演出できるメディア」と出会い、そこで自分の表現の多様さを爆発させて、「ブログ界の女王」と呼ばれるまでになったんだなぁと、あらためて思ったりしてしまいました。

 ちなみに、とても驚いたのは眞鍋さんがブログの1記事を書くのにかけている時間。
 なんと1記事にかけている時間が2時間から3時間!

 正直、一つの記事にこれだけ手間をかけているブロガーは、一般人ブロガーでも少ないでしょうし、芸能人ブログになればなおさらでしょう。
 代理人にブログを書かせている芸能人は論外としても、他の芸能人がまったくブログを書いて話題にならないのも、なるほど納得という感じです。

 これまでも、他の人と良く、眞鍋さんの文章って凄いよね、彼女は頭いいよねという話になるのですが、どうやらこれはただ才能があったという話だけでは無かった模様。
 きっと、毎回毎回、すごいいろいろ考えて、神経を使って、観客である読み手を想像しながら文章を組み立てているわけです。
 プロ意識というか、根っからのエンターティナーというか。

 いや、感動しました。 
 眞鍋かをりのブログ女王時代は、当分続きそうですね。

 ということで。
 やっぱり私は、他の人のように面白い感じでレポートをまとめられないので、是非他の参加者の皆さんのレポートをどうぞ。

ネタフル
shuiro note
オシゴト日記
面白いサイトを見つけたよ。
Milano::Monolog
matsu-you’s eye!
宮脇日記
29man the raddical dubber
刺激ビリビリ
アルカンタラの暑い夏
悦びの覚悟
Modern Syntax
ガ島通信
ちぶろぐ
ミズタマのチチ
bricklife
a Black Leaf

いよいよMicrosoftがSkypeと全面戦争に

マイクロソフト、インターネット電話のテレオを買収へ – CNET Japanを読んで。

 先週、Googleが音声通話のできるIMのGoogle Talkを発表して話題を読んだばかりですが、今度はMicrosoftが動きましたね。

 今回Microsoftが買収したTeleoは、今年2月にSkypeキラーにとなるか?と話題になったVoIPサービスなのですが、やはり単純なSkypeの後追いは難しかった模様です。

 なんでもIT Proの記事によると、「テレオが保持しているベータサービスのユーザー情報はマーケティングに使うことはない」とのことでテレオのサービス自体は中止。
 Microsoftからするとほとんど意味のあるユーザー数が集まってなかったということで、完全にテレオの技術のみがターゲットの買収ですね。

 CNETの記事でも「今後の展開を考えた際に・・・技術を自分たちで開発すべきか、それとも買収すべきかと、社内でも議論した。結局、サービスを迅速に展開するにはTeleoを獲得するのが近道だという結論に達した」というMSNの社員の言葉が紹介されていますが、最近のSkypeのあまりの展開スピードに、もうこれ以上手をこまねいてはいられないというところでしょうか。

 MSNメッセンジャーには2005年末までに電話網との接続サービスが提供されることになるようですが、今日は9月。つまり買収から3ヶ月で搭載するという宣言ですから、Microsoftの本気度具合が伝わってくるというものです。

 さて、これで俄然注目が集まるのがMicrosoft vs Skypeの戦いの行方。
 現在の勢いで言えばSkype有利な印象はありますが、MicrosoftにはOSバンドルという奥の手があります。
 Skypeもそれを想定してオープンなパートナー戦略を加速していますが、これからはMicrosoftの圧力もありそうです。
 Skypeはヨーロッパの事業者ですから、米国の通信関係の規制も厳しくなりそうな予想もされていますし、(Microsoftの政治力も考えると)これは予断を許さない戦いになりそうです。

 はたしてSkypeはNetscapeやRealcomの後を追うのか、それともこのまま味方を増やして突き進むのか。

 もちろん、GoogleやYahoo!も黙っていないでしょうから、何とも凄い戦いになりそうです。
 個人的には、結局、この戦いに日本の事業者が全くからめていないのが実に残念なところですが・・・

 それにしても、なぜか今週末のSkype Conferenceを前にして、やたらと新展開が多いですね・・・プレゼン資料をまた作り変えないと・・・

今回もソフトバンクが、後からライブドアをまくるのか?

ソフトバンクBB、月額304円の公衆無線LANサービスを読んで。

 ソフトバンクが、試験サービスをしていた公衆無線LANサービスのYahoo!BBモバイルを月額304円で開始するようです。

 公衆無線LANサービスといえば、先日ライブドアが鳴り物入りでD-cubicを月額525円で発表したばかりですから、明らかにこれはライブドアを意識した値付けですね。

 おまけにBroadband Watch編集ブログのほうで甲斐さんが書いているように、「無線LANとPHS対応プランの両方に加入しても514円」と、あきらかにD-cubicよりもお得なサービスに見せようという意思が感じられ、いよいよ公衆無線LANバトルスタートという印象です。

 それにしても、最近はライブドア先行、後からソフトバンクグループというパターンが確立してきた気がするのは気のせいでしょうか?

 球団買収は、ライブドアが近鉄買収でもめている間に、孫さんがダイエーホークスをあっさり買ってしまいましたし。
 ニッポン放送買収問題は、ライブドアがもめている間に、ソフトバンクインベストメントが横からファンド資金を持っていきましたし。(まぁ、これは北尾さんですが)
 細かい話で行くと、ライブドアが先行していたはずのブログサービスも、ブログファンのデータでは、後発のヤフーブログがライブドアブログをアクティブ数で僅差でかわすという状態になっていたり。(まぁ、これはヤフージャパンですが)

   8月30日のアクティブユーザー数

1. 楽天広場 39157 人
2. ヤプログ! 35139 人
3. FC2ブログ 27453 人
4. Yahoo!ブログ 26519 人
5. livedoor Blog 26371 人
6. はてなダイアリー 21074 人
7. エキサイトブログ 19891 人

 公衆無線LANサービスの面展開については、そもそも市場自体が立ち上がるのかという問題がありますし、先行も後発もないかもしれませんが(公衆無線LANサービス自体はソフトバンクの方が先に手がけているわけですし)、昔は異端児の印象が強かったソフトバンクの孫さんもここんとこのライブドアの堀江さんの異端児ぶりに比べると普通の経営者になったということでしょうか?

 まぁ、これで孫さんも選挙に立候補したりするとネタとしては面白かったんですが・・・

今度はiPodビデオかiPod携帯電話か、それとも?

iPodの「Xデー」は9月7日–アップル、イベントの招待状を送付 – CNET Japanを読んで。

 9月7日に、なにやらアップルが大規模な発表を行うそうです。

 なんでも明らかなのは9月7日の特別イベントの招待状が報道陣に届いたということだけのようですが、それだけでこういう記事になってしまうのが、アップルのPRの絶妙なところ。

 これで間違いなく、私たちはこれから一週間、あーでもないこーでもないと想像をめぐらし、ブログなどを通じて噂をし続けるわけですね。

 
 CNETの記事によると、「ビデオの再生に対応したiPodの公開計画にも言及した」とか「フラッシュメモリベースのShuffleの大容量バージョンを準備中か」とか「iTunes互換携帯電話が間もなく登場するとの期待が高まっている」とか、想像のネタには事欠きません。

 まぁ、日本人としてはiTunes互換携帯電話が出てくれても、多分国内の携帯電話事業者でしばらく利用できなさそうな気がするので、ここはiPodビデオが出てもらうのが無難なところでしょうか。
 実際、CNETのスペシャルレポートを見る限り、その可能性は高そうな感じです。

 それにしても、先日はMP3プレイヤーのRioが9月末で販売を終了して撤退するという発表するなど、MP3プレイヤーの競争激化を象徴しているような出来事もありましたが、アップルの勢いは全くとまらない感じですね。

 まぁ、とりあえずは一週間楽しみに待つとしますか・・・