さおだけ屋はなぜ潰れないのか (山田 真哉 )

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 いまさら紹介する必要も無いほどのベストセラーで、いまさら読むのも恥ずかしい限りなんですが、嫁さんが知り合いに進められたとかで買ってきたので、ついでに便乗して読んでみました。
 
 会計といういわゆる数字苦手人間にとって縁遠い分野を実にわかりやすく解説していて、なるほどこれは売れるわけだと妙に納得です。
 
 個人的に印象に残ったのが「人脈は回転率で考える」というひとこと。
 まさか会計本で人脈論が展開されるとは思いませんでしたが、「人脈というと、なるべく多くの業種の幅広い世代の人々と関係を持つことに重点が置かれがちだが、それは大きな勘違い。」というくだりには考えさせられるところがあります。
 そういえば、一時期GREEで友達登録の数を増やすのに凝っていた時期があったなーと振り返ってみたり。関係ないですが。
 いまさら言うのも恥ずかしいですが、会計について食わず嫌いの人にお勧めの本です。


【読書メモ】
■さおだけ屋はなぜ潰れないのか
・さおだけ屋は、単価を上げて売上を増やしていた
・さおだけ屋は、仕入れの費用がほとんどゼロの副業だった
■節約は絶対額で考える
 チリが積もっても山にはならない
■地方の謎の高級フランス料理店
 本業だけで儲ける必要はなく、副業など他のところでちゃんと利益をあげることができれば商売は成り立つ
■優秀な企業は必ず「ローリスク・ハイリターン」を狙っている。
■会計版「捨てる技術」
 「損をしないために在庫を減らす」という考え方は家庭でも見習うべきだ
■人脈は回転率で考える
 「人脈」というと、なるべく多くの業種の幅広い世代の人々と関係を持つことに重点が置かれがちだが、それは大きな勘違い。
【目次】
1 さおだけ屋はなぜ潰れないのか?―利益の出し方
2 ベッドタウンに高級フランス料理店の謎―連結経営
3 在庫だらけの自然食品店―在庫と資金繰り
4 完売したのに怒られた!―機会損失と決算書
5 トップを逃して満足するギャンブラー―回転率
6 あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか?―キャッシュ・フロー
7 数字に弱くても「数字のセンス」があればいい―数字のセンス

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
山田 真哉


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“さおだけ屋はなぜ潰れないのか (山田 真哉 )” への2件のフィードバック

  1. 人脈は回転率で考える

    ハブになる人を押さえる。
    『さおだけ屋はなぜ潰れないのか(山田真哉)』で最も印象に残った言葉

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