アルファブロガーという言葉とWikipedia

alphabloggers_logo.png いよいよ明日は、アルファブロガー・アワードのイベントになるのですが。
 先日、イベントのミーティングの際に話題になって、自分の中で消化できていない問題があるので、ブログに書いてしまいたいと思います。
 シックスアパートの方に教えていただいたのですが。
 なんでもWikipediaに書いてあるアルファブロガーの説明文でちょっとした議論がおこっているようなのです。
 
 個人的にはWikipediaで、アルファブロガー企画にたいして厳しめの発言がされているのは知っていましたし、ある意味事実も含まれているので、Wikipediaの人たちがそう見ているなら仕方がないと正直諦めていたのですが。
 シックスアパートの方から、何も知らない人や、今回ノミネートされた人たちに嫌な思いをされる可能性があるので修正した方が良いのではないかとアドバイスを受けて、正直悩んでいます。
 投票企画の主催者である私が、主観的な文章でこのページを編集するというのは、どうもWikipediaの作法に反しているような気がしますし、そもそもWikipediaを編集したことがないので、やり方もよく分かりません。
 かといって、このまま誤解や勘違いの部分も放置するのは、アルファブロガー・アワードで選ばれた方に失礼な気もします。
 数日悩んでみたのですが。 
 発表も明日に迫っていることですし。
 正しいのかどうかは分かりませんが、自分のブログから私の視点から見た歴史と背景を言及しておくことにしたいと思います。
 キーワードを編集された方、もしくはWikipediaの中の方がこの文章を目にされるかどうか分かりませんが、もし目にされたら、是非一度ご検討いただければ幸いです。


 まず、アルファブロガーの定義自体は、もう投票企画と直接ひもづけていただく必要はないと思っています。
 BroadBand WatchさんやITmedia 誠さんのインタビューでも言及してますが、個人的に2004年にアルファブロガーという言葉に飛びついたのは、人気ブロガーやカリスマブロガーという言葉だと、当時は鬼嫁日記や眞鍋かをりさんやライブドアの堀江社長日記などがイメージされるのが普通だったため、そういうエンタメ系ではないWeblog的なブロガーという文脈の言葉が欲しかったからと言うのが本音。
 BroadBand Watchの記事でも言及してますが、5人にしか読まれていなくても、5人に大きな影響を与えているのであれば、十分アルファブロガー的なブロガーと言えると思っていますし。
 投票で選ばれていないからアルファブロガーではないというのは、間違いだと思っています。
 そう言う意味では、個人的にはアルファブロガー≒影響力のあるブロガーぐらいの定義でしかなく、はてなキーワードの方に書かれている説明文ぐらいで十分なのではないかと思うぐらいです。
 (とはいえ、すでに長文で解説していただいているので、今更削除するのも難しいとは思いますが)
 で、本題です。
 Wikipediaで言及していただいているいくつかの厳しい指摘の箇所ですが。
 まぁ、FPNや投票企画の知名度が低かったこと自体は事実だと思いますし、いまでもそれはそんなに変わらないと思います。NHKの取材が入ったときには正直、私が一番びっくりしました。
 また、「評価の正当性、選考の手法などにも疑問が投げかけられることもある」と書かれていますが、まぁ確かにやり方にたいして様々な意見があることも事実でしょう。
 ただ、明確にしておきたいのは、過去の結果はあくまで投票による結果であるということです。
 過去に選ばれた全てのブロガーの方が、一定の数の投票を受けた方であり、そのこと自体を否定されるのは、投票された方々や投票した方々の行為を否定される感覚があり、どうにも悲しいとしか言いようがありません。
 この部分を編集された方は、切込隊長ブログの「某徳力さんの友人であることとがアルファブロガーの条件に近かった」という発言を元に、この表現を維持されているようですが。
 投票企画を行った当時の私は、選ばれた方々の半数と面識がありませんでしたし、面識があった方も名刺交換をしたことがある程度の方がほとんどで、友人と言うよりは、こちらが一方的にブログの読者だったという人がほとんどです。
 切込隊長とは、Niftyのフォーラムでお会いしたことがあったので、本人はそういう印象を持たれているのかもしれませんが、そこは明らかに事実誤認です。
 当時の私は、ブログウォッチング、ブロガーウォッチングが完全に趣味になっていましたから、面白いブログを書かれている方が運営されているイベントや講演会に顔を出しては名刺交換をお願いしという感じでしたから、結果的に自分が読んでいるようなブログは他の人も読んでいて、投票結果にそれが出たという印象はあります。
 また、当時のブログ界は今に比べるとはるかに狭かったですから、たいていの人が友達の友達ぐらいでつながっていたのも事実ですから、そういう印象を持たれるのは仕方がないのかもしれませんし。
 投票企画で選ばれた方には、その後私がメールでコンタクトしていたため、投票後には当然「知り合い」にはなるので、そういう印象を与えやすいのも理解しています。
 ただ、過去の投票企画で選ばれた方々は、あくまで読者からの投票で選ばれており、選ばれる過程において、読者からの投票という好意の積み重ねがあったこと自体は、なんとか否定しないでいただけないものかと思います。
 また、「社会問題となりうる虚偽に満ちたブログも含まれている」という強い表現もありますが、個人的にはブログが面白いのは、その書き手の視点という主観からの発言が含まれているからであり、ブログにマスメディアのような公正さや、真実をもとめることが間違っているように思います。
 もっと言ってしまえば、マスメディア自体も残念ながらあるある大辞典のように間違いを犯してしまうことがありますし、報道を訂正することもあります。
 東スポのようにそれ自体をキャラにするメディアもあります。
 アルファブロガーという言葉に、「公明正大で決して間違いを犯さず真実しか書かないブロガー」という意味があるのであれば、その指摘に意味があるのかもしれませんが。
 ブログが個人が発信する情報である以上、ファンがいるという事実以上のものをもとめるのは意味がないような気がします。
 何とか表現を検討していただきたいのは、上記のトーンです。
 個人的な正直なところとしては、Wikipediaが言葉の意味を伝える場所として存在しているのであれば、そもそもは、はてなキーワード程度の言葉の説明程度で十分で、意見が分かれるはずの主観的見解がそれよりも長々と書いてあるのはどうなのかと思うところもありますが。
 まぁ、そこは集合知であるWikipediaならではの特徴だと思いますので、キーワードで言及されている私個人が表現を編集するのは、良くないと思いブログに書かせていただきました。
 もし、Wikipediaの中の方が、このブログを見る機会がありましたら、是非ご検討いただければ幸いです。
 ちなみに、記事中でFPNがAMNと深く結びついていると、いかにも陰謀論的な書き方がされていますが。
 まぁ、シンプルに見られてしまうと、FPNでアルファブロガー投票企画を企画していた私が、ブログ広告ネットワークのAMNに入ったわけですから、当然そういうバイアスで見られてしまうのは仕方がないかなーというところは残念ながらあります。
(もちろん、悲しいですし。だからこそ、アルファブロガー投票企画は今年で終わろうと思っていたわけですが。)
 ただ、個人的にアルファブロガー投票企画を始めたのは、純粋に個人の興味からでしたし、アルファブロガー的にブログを書いてくれる人が増えてくれると良いなーと妄想していたからで。
 今もその妄想は変わっていません。
 まぁ、ブログ広告の会社にいる人間が言ってもどうしても嘘っぽくなってしまうかもしれませんが、ビジネス以上の意義を感じているから、この企画を続けていると言うことは、自分が忘れないためにも、ここにはっきりと明記しておきたいと思います。
 ただ、Wikipediaでアルファブロガーの評価がこういうトーンになってしまうのも、ボランタリーな企画なんだから、この程度の評価で仕方がないかと諦めていた私の責任も大きいのではないかと思えてきましたので。
 
 今後は、続けて良かったねと、皆さんに行ってもらえるように。
 アルファブロガー・アワードにノミネートされたり、受賞した人たちが心から喜んでいただけるように。
 いろんな方に迷惑をかけながらも、アルファブロガー・アワードのような企画をやることの意義や価値、そしてベストのやり方を、より真剣に考えていきたいと思います。
 今後とも、皆さん是非アドバイスのほど、よろしくお願いします。
 ということで、この話はすっぱり忘れて明日は忘年会気分でイベントをやりたいと思いますので、参加される方は、お会いできるのを楽しみにしております。
 
 また、電波状態が良ければUstreamで一部中継できるかもしれません。
 その際には、20時前ぐらいにTwitter経由で告知しますので、こちらをチェックして下さい
 それでは、明日はよろしくお願いします。

“アルファブロガーという言葉とWikipedia” への4件のフィードバック

  1. Wikipedia と当事者の正しいあり方

    Wikipedia に掲載されている項目が間違っていた、
    もしくは誤解を与えかねないものであったらどうするべきでしょう?
    修正!・・・するのはまず…

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