恋する天才科学者 (内田 麻理香)

恋する天才科学者 恋する天才科学者 「恋する天才科学者」は、東京大学工学部広報室特任教員をされていて、カソウケンというサイトを運営されている
内田 麻理香さんが書かれた本です。
 OBIIのイベントの際に光栄にも献本頂きました。
 本人のプロフィールも非常に興味深いのですが、なんでも「工学へロマンを取り戻す」というのが個人的なテーマだそうで。
 この「恋する天才科学者」でも、有名な天才科学者たちの裏話や恋愛話に焦点をあてることで、なんとなく無機質になりがちな科学者を非常にコミカルに紹介されています。
 特に科学者が教科書なんかで紹介される際は、晩年の写真が紹介されることが多いので、科学者=年老いた人というイメージが強いのですが、たしかに誰にでも若い時期はあるわけで。
 アインシュタインが実は浮気性だったりとかいう話がわかると、彼らもなんとなく身近に感じられる気がします。


 個人的には、ニュートンの「驚異の一年間」とアインシュタインの「奇跡の年」の逸話を全く知らなかったので、正直驚きました。
 研究というと長い年月をかけて積み上げていくイメージがあるのですが、新しい理論の発見というのは、意外になにかをきっかけに続けざまに出てくるものなのかもしれませんね。
 表紙のインパクトが強いので、女性向けに見えるかもしれませんが、進路を理系か文系か悩んでいる高校生に良いのではないかなーと思います。
【読書メモ】
■ニュートンの「驚異の一年間」
 1665年後半から1666年の一年半でニュートンは、彼が生涯に成し遂げたほとんどの成果を出している
■私は科学上の発見をずいぶんしたが、私の生涯最大の発見は、ファラデーを発見したことだ(ハンフリー・デーヴィ)
■次兄の死をノーベル自身と間違えた誤報記事で「死の商人アルフレッド・ノーベル」という強烈な見出しが。
 これがノーベル賞誕生のきっかけとなります。
■アインシュタインの「奇跡の年」
 1905年の春から夏にかけてたった四ヶ月の間に「光電効果」「ブラウン運動」「特殊相対性理論」の三報の論文を次々と世に送り出しました。
■「今、我は死となれり。世間の破壊者となれり」ヒンズー教の聖典「バガヴァド・ギーター」(オッペンハイマー)
 「物理学者は今こそ罪を作った。もはや二度とこの軛から逃れることはできない」
 「大統領閣下、私の手は血まみれです。」
■天才には二種類ある(M・カク)
 普通の天才:どんな人でも彼らの半分の知恵があればなれるような天才
 魔術師的な天才:われわれではその精神に触れることすらできない
 →ニュートン、ファインマン

恋する天才科学者
恋する天才科学者 内田 麻理香

おすすめ平均
starsう??ん、読みづらかった。
stars楽しく読めます
stars科学者って素敵!
stars楽しい有名科学者の裏面史

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