個人の実験のウェブサービスが、多くの人の役に立ちうるということ

power_logo.png 毎度のごとく、紹介が一週間遅れになってしまいましたが、パワーインタビューの、第十弾となるインタビューをブログラボに公開しました。 
 
 今回は、Twitterの携帯向けサービスとなるmovaTwitter開発者のえふしんさんにインタビューをお願いしてみました。
movatwitter開発者 えふしんさんインタビュー
 Twitterの携帯向けサービスと行っても、えふしんさん自身は全くTwitterともともと利害関係がなかったというのが面白いところ。
 個人的には日本でTwitterの人気が出る上で、movaTwitterのような日本の携帯電話向けアプリケーションの登場は必須だったと思っているのですが、そのプラットフォームをえふしんさんのような有志の個人が支えていたというのが、最近のウェブサービスの面白い傾向だと思っています。
 今回のインタビューで個人的に印象に残ったのは、えふしんさんにとってのサービスの開発は「実験である」ということ。
 私にとってmovaTwitterは携帯電話経由でTwitterを利用する上でなくてはならないサービスで、私と同じようにmovaTwitterに影響されたという人は数多くいると思うのですが。
 そのサービスの運営のモチベーションが、あくまで個人の実験であるというのは私のような文系人間からすると、一瞬理解できない感じがします。
 ただ、改めて思ったのは、えふしんさんにとってのウェブサービス開発というのは、私にとってのブログと同じようなものなのかもということ。
 
 前回、村山らむねさんのインタビューでも書いた話ですが。
 最近、記者の方やプロのライターの方から、「よく皆さんあんなにいろいろブログ書きますね、儲かるんですか?」と聞かれることがよくあります。
 そういうときは、ブログを書くモチベーションにはお金だけでなく、友達とのコミュニケーションだったり、自己啓発だったり、新しい出会いだったりとか、いろんな要素があるという話を紹介するのですが、たいてい皆さん半信半疑だったり。
 そのたびに、こういう話って、実際にブログを書いている人にしかなかなか伝わらないのかなーと思うことが多いのですが、エンジニアの人にとってのウェブサービス開発というのも、同じような話なのかも知れません。


 そういう意味で、文系人間の自分からすると改めて羨ましいのは、ウェブサービスを開発することができるという力。
 ブログでできるのは、こうやって思ったことを伝えたり、将来なって欲しい妄想をつらつらと綴ったりすることだけですが。
 エンジニアの人は、こうだったらいいのに、と思ったら、私がそれをブログで愚痴っている間に、movaTwitterのように不便を改善するウェブサービスだったり、みんなに喜ばれるソフトウェアだったりを作ってしまって、事態を前に進めてしまうことができるわけで。
 それはもう価値という意味では大きな可能性がある世界だと思います。
(実際、ソーシャルブックマークサービスの草分けのdel.icio.usなんかは、もともと個人で利用するために作り始めたとかいう話だったような記憶がありますし、同じような逸話のある人気サービスは他にもたくさんあるのではないかなぁと思います。)
 
 過去にも何度も何度もプログラミングを勉強しようと思っては、途中で投げ出したり、挫折したりを繰り返している私ですが。
 えふしんさんの話を聞いていて、あらためて勉強熱が再燃している今日この頃です。
(とはいえ、自分がエンジニアとして意味のあるレベルまで到達するのにかかるエネルギーを考えると、自分は自分に向いていることをやるべきだという気も強くするのですが・・・)
 ということで、動画のインタビューはこちらをどうぞ。
 
movatwitter開発者 えふしんさんインタビュー