大企業でブログを書きたい社員には、自由よりも規制があった方が良いのかも。

power_logo.png 懲りずに続けているパワーインタビューですが、第五弾となるインタビューをブログラボに公開しました。 
 今回は、ブログ「キャズムを超えろ!」の運営者であるwa-renさんに、wa-renさんが松下電器産業時代に、どういうスタンスでブログを書いていたのかという話を聞いてみました。
キャズムを超えろ!のwa-renさん インタビュー
 多分、wa-renさんに初めて会ったのは、wa-renさんがブログを書き始めた頃だったのだと思いますが、松下電器作業みたいな大企業の中でブログを書いているなんて、変わった人もいるもんだなーと思った記憶があります(失礼)。
 私自身、NTTという大企業に所属していた人間で、大企業の中の人たちにもっとブログでつながれる人が増えてほしいと思い続けているのは事実ですが、自分がもしまだNTTにいたらブログを書いていたか?と聞かれると、実はどうだったか自信がありません。
 自分のNTTの同期で今ブログを書いている人間はかなり少ないと思いますし、もし自分が最後に所属していたIR担当に今も在籍してたらブログを書くというのは実際あり得なかったでしょう。
 アリエル・ネットワークに転職して、しばらく苦しんで、その後ブログのおかげで視野やネットワークが拡がったので、今でこそブログの価値や可能性というのを理解できているつもりですが、大企業の中で日々自分の仕事に追われていたら、今でも気がつく必要が無かったかもしれません。
 なんといっても、大企業に所属している自分が「ブログを書いてもいい」ということ自体を、思いつかなかず、ネット系の人たちが盛り上がってるなーぐらいの印象になっていたような気もします。
(実際、IR担当にいるときは、インターネットブーム自体が完全に他人事でしたし。)
 そういう意味で、今回のwa-renさんに言われて改めて気になったのが、大企業においてブログは禁止されているわけでもないけど、許可されているわけでもないというくだり。


 これが気になっていたので、先週のブロガー勉強会でも同じ質問をしてみたのですが。
 実際にブログを書くことが明確に禁止されているのは、おそらく一部のマスメディアぐらい。
 ほとんどの企業は別に禁止はされていないんだけれども、書いて良いというルールも当然無いので、何となく書いてはいけないような雰囲気になっているというのが現状のような気がします。
 結局、そんな何となくNGな雰囲気の中でブログを書くというのは、当然リスクを覚悟しないといけない行為に見えるわけで。
 そのリスクを負うほどのメリットが、ブログを書くという行為に本当にあるかどうかは、実際にブログを書いてみないと分からないわけで。
 結果的に、wa-renさんのように、どこまでがNGでどこまでがOKなのかというラインを探りながらチャレンジできるような器用な人しかブログを書けないという状態ということなのでしょう。
 大企業でブログをかくという行為は一見自由に見えるようで、実際には自己規制がかかってしまうという。
 あらためて、これはなかなか難しい問題だなーと思います。
 もちろん、全員にブログを書いてもらうべきという話では全くないのですが。
 大企業の中にいる、ブログを書くと面白いだろう人たちに、もっとブログを書いてもらうためには、企業ごとに、ブログを書くためのルールとか、なにがNGかという明確な規制が決められてしまった方が、逆に書きやすくなるのかもしれない。
  
 そんなことを感じたインタビューでした。
 ということで、ご興味のある方は動画の方もぜひどうぞ。
キャズムを超えろ インタビュー

 ちなみに、キャズムを超えろ!のwa-renさんは、『ネットと家電のキャズムを超えろ!会議』なるイベントを開催していくそうですので、ご興味がある方はこちらもどうぞ。
 (第一回目はあっという間に満員御礼だったそうです)

“大企業でブログを書きたい社員には、自由よりも規制があった方が良いのかも。” への2件のフィードバック

  1. インターネットは、力をもてあましている人のはけ口なのかも。

    紹介が一週間遅れになってしまいましたが、パワーインタビューの、第八弾となるインタビューをブログラボに公開しました。     今回インタビューをお願いした…

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