「未来を洞察する」は、博報堂フォーサイトの鷲田さんが「未来洞察=フォーサイト」の手法について紹介している本です。
昨年パネリストとして参加させて頂いた「群衆の叡智サミット」の主催者の岡田さんが紹介されていたので、購入して読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
最近「インサイト」というキーワードは良く聞くようになりましたが、その対となる概念としての「フォーサイト」というキーワードはなかなか興味深いです。
未来について考えることが好きな方には、ヒントになる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「欧米に追いつけ追い越せ」の時代を卒業しつつある日本の企業が、まさに卒業試験として、最後に手に入れるべき知恵は、自分たちで自分の未来を考え、つくり出す能力の習得、ということではないだろうか。
■変化の要因
・少子高齢化の進展
・女性の社会進出
・グローバル化
■フォーサイトとインサイト
・インサイト 深く中へ中へと洞察する
・フォーサイト 広く前へ前へと洞察する
■フォーサイトの活動で必要不可欠なもの
・何人もの人がグループで行動可能になるための共通ルール作り
・「収束」と「拡散」のプロセスを半ば強制的に繰り返し実施するためのメソッド
■各世代によって「楽しさ」を感じる「文明の利器」は異なる
・高度経済成長世代
・マスメディア世代
・個性・完成世代
・ネット世代
・ビッツ&ピース世代
■3つの独立視点を意識した項目づくり
・依存
・楽しさ
・期待
■技術と普及を評価する考え方の基準
・「アーリーサイン」レベル(普及率10%以下)
・「アーリーアダプテーション」レベル(普及率10~50%)
・「ジェネラルアダプテーション」レベル(普及率50~80%)
・「マストアイテム」レベル(普及率80%以上)
■二つ~三つ程度の経営戦略キーファクターを使って、二次元マップをつくる
二次元マップをもとに、四象限の戦略シナリオをつくる
■「アーリー・ウォーニング・サイン」(初期警告)
現実の世界が、四つの戦略シナリオのうち、どれに沿って進み始めているのかをなるべく早い段階で判断するための警告
未来を洞察する 鷲田 祐一 NTT出版 2007-03 by G-Tools |