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書きたがる脳 (アリス・W・フラハティ)

4270001178 「書きたがる脳」は、自らが医者であり患者でもある著者が「ハイパーグラフィア」という書き出したら止まらない病気と、「ライターズ・ブロック」という書きたいのに書けない病気について考察した本です。

 誰かのブログで書かれていて気になったので買ってみました。
 書評抜き読書メモを公開させて頂きます。

 正直、書籍の内容は一般向けと言うよりも、学者向けな内容なので、ちょっと私には難解だったのですが、書きたいことがたくさんあるのに書けないという悩みがある人には参考になる本だと思います。


【読書メモ】

■書くことは人間の至高の営みの一つである。

■ハイパーグラフィア
・ハイパーグラフィアの人は大量の文章を書く
・ハイパーグラフィアは外部の影響よりも強い意識的、内的衝動から生まれる
・描かれたものが当人にとって非常に高い哲学的、宗教的、あるいは自伝的意味を持っている
・少なくとも当人にとっては意味があるという緩やかな基準は別として、文章が優れている必要は無い

■二人の人間にプロジェクトを与え、一人には金銭を支払い、もう一人には払わないとすると、前者の創造性は報酬によって損なわれるらしい

■集中型思考と分散型思考の五段階
・まず問題をおおざっぱに定義する
・それについてできるだけ多くのことを学ぶ
・袋小路につきあたったところで、問題が無意識のなかで孵化するのを待つ
・孵化の期間を経て、ふいに一つまたは複数のアイデアが湧き起こる
・そのアイデアを検証する


■ライターズ・ブロックになった作家に共通する特徴
・知的には問題がないのに書けない
・書けなくて苦しんでいる

■先送りとライターズ・ブロックはべつの問題
・ライターズ・ブロックの作家はデスクに向かい続けるのだが書けない
・先送り常習者のほうはデスクに向かっていることができない

■気分と想像力にとって重要な自然の三つのサイクル
・睡眠のサイクル
・季節のサイクル
・ホルモンのサイクル

■プラトンは「パイドロス」のなかで、ソクラテスが書き言葉の普及によって記憶力が退化することを恐れ、書き言葉は欺瞞的だと考えていたと記している。

■ソクラテスはまた、話し手は聴衆の反応にすぐに答えることができるが、書き手と読み手は互いに阻害されていると指摘した。

■コンピューターが可能にした即時性、改訂しやすさといったもののおかげで、書くことは話すこととほとんど同じくらい流動的になった。

■グラフォマニア(何でもかんでも書いてしまう)
 大量のグラフォマニアの存在は結果として言葉の洪水を引き起こし、誰の言葉も聞いてもらえなくなって、書かれた言葉の意味を脅かす。(ミラン・クンデラ)


4270001178書きたがる脳 言語と創造性の科学
吉田 利子
ランダムハウス講談社 2006-02-03

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