「ワタシが主役」が消費を動かす (日野佳恵子)

4478010064 「「ワタシが主役」が消費を動かす」は、「クチコミュニティマーケティング」などの著者としても知られる日野佳恵子さんの書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 私個人もAMNの仕事やWOMマーケティング協議会の議論などに参加していることもあり、消費者目線、利用者目線というのが重要になってきているというのは、常に感じているところですが、そういったトレンドについて日野さんの視点からまとめられている本です。
 いまいち消費において、いまどういう変化が起きているのかピンときていないと言う方には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「ワタシが主役」を理解する5つのステップ
1.オフステージからオンステージへ
2.消費者は、加工者、創造者、発信者へ
3.お客さまは役割がほしい。顧客成功への進化
4.自分ごと化でお客さまが主役に。企業と消費者の新コミュニケーション
5.好き嫌いがベース。「気になる企業ランキング」調査から見える選択基準
6.買い物を通じ、個人と企業の社会的責任を達成
■消費者の三大意識
・いいモノをいかに安く選ぶか
・持たない、買わない、物欲減退
・環境など社会的責任意識の高まり


■購買チェックポイント「5つの価値」
・便宜的価値(価格)
・基本的価値(モノ)
・情緒的価値(五感)
・個人的価値(ワタシにとって)
・社会的価値(共感・つながり)
■体験者を増やしてクチコミシーダーに
 体験しないと商品の良さが絶対に伝わりにくいモノ・コト、とくに家や車などの高額商品などは、「体験談」がとても重要で、この「クチコミシーダー」が大きな役割を果たします。
■CSRは儲からないよという企業担当者の言葉は、もう通らなくなろうとしています。
 それよりも、CSRを実現させつつ、企業が発展し、それが、消費者にも大きく指示されるモデルを考える方が、可能性は無限大なのです。

4478010064 「ワタシが主役」が消費を動かす―お客様の“成功”をイメージできますか?
さとう みどり
ダイヤモンド社 2009-08-28

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