「Twitter小説集 140字の物語」は、Twitterの140文字で小説を書いてしまった小説集の書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
正直、140文字で小説なんて書けるのか?と最初思ってしまったのですが、#twnovelで検索すると、今現在も分単位で新しい小説が生み出されているのを見ることができます。
日本には俳句という文字制限を楽しむ文化があるので、実はTwitter小説はあっているという主旨の発言がありましたが、なるほどなーという感じです。
個人的に印象に残った二つを下記に引用してみましたが、書籍には様々なアプローチを試みたTwitter小説の数々が掲載されていますので、マーケティングやシンプルなコミュニケーションとは異なるTwitterが生み出した一つの可能性を見てみたい方には刺激になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■7月22日にTwitterに#twnovelというタグを作り、投稿を呼びかけてみたところ、3ヶ月で10000件以上の投稿が寄せられました。
始まったばかりなのにこの動きは、ケータイ小説ブームを体験してきた私も驚く速さです。
■micanaitoh
Twitterであなたを何年かぶりに見かけた。こっそりとその名前をフォローした。あなたは私に気づかない。そのうち打ち明けられるかな。想いを秘めながら、懐かしい文体を追った。その数日後、あなたはつぶやいた。『今日は僕の3回目の結婚記念日です』
■Enjoe140
全自動化された書き手は本当に何でも書くことができたので、ついには全自動化された読み手の設計へと着手する。完全読者はいとも容易く達成され、いそいそと完全作家の読解を開始する。もう何も書かずとも良く、もう何も読まれずとも良い。風も時間も全て止まった
Twitter小説集 140字の物語 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-11-05 by G-Tools |