「ツイッター 140文字が世界を変える」は、「クチコミの技術」を書かれたコグレさんといしたにさんによる共著です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
先日、ブログで書いたTwitterのプレゼン資料は、こちらの本の出版記念セミナーで使ったものです。
この本は、総理官邸にプレゼントされるなど、発売直後から、Twitterを中心にさまざまな話題を振りまいていますから、このブログの読者の方には紹介の必要は無いと思いますが。
上記の記事でも書いたように、Twitterをあえて「ツイッター」とカタカナで表現している点が、特に個人的には印象的です。
特に日本におけるTwitterの歴史や背景がひととおりまとまっていますので、とりあえずTwitterって何だ?ということをまとめて読みたいという方には、お勧めの本だと思います。
【読書メモ】
■ツイッターの日本での歴史
・2007年に第一次ブーム
・2008年は横ばい
・2009年5月 有名人の利用が目立ち始める
・2009年6月 IT系著名人が続々参加
ファンタジスタ「@asahi」の登場
ビジネスでの利用が活発化
・2009年7月 エポックメーキングな1ヶ月(勝間和代、広瀬香美)
・2009年8月 ビバ☆ヒウィッヒヒー誕生
当選確実なう(逢坂議員)
■これまで、情報フィルターの大きな部分をマスコミが担ってきましたが、人びとの趣味。趣向の多様化も同様に進んでいるため、その限界が見えてきています。
そんな中、いろいろなネット・サービスの中で、最も利用者に最適化されやすい情報フィルターとして、ツイッターが機能しているのが、今の姿なのです。
■ツイッターの三ヶ条
・すべてを読もうとせずに適当に流す
・大切なことはリツイートで再び出会う
・読み切れないと思ったら静かにアンフォロー
■直接利益は生まないけれど、企業としては次のような使い方が考えられます
・コミュニケーション促進
・サイトへの誘導
・リアル店舗への誘導
■ツイッターの140文字制限は、英語よりも実は日本語に有利なシステムではないか
(そもそも日本には俳句に代表される文字数制限をルールとした文化がある)
■14年かかってネットはついにここまで来た
■あるウェブ・サービスが流行すると、人は得てしてその機能などからそのサービスを理解しようとします。ブログ以前はそれでもよかったかもしれません。
しかしブログ以降のウェブ・サービスでは、もちろんテクノロジーの理解はある程度必要ですが、そのサービスの上で何が起きているのかを体感し、その後ろに人がいることを感じることが何よりも大事なのです。
ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書) 毎日コミュニケーションズ 2009-10-09 by G-Tools |