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アップル vs グーグル (小川浩 林信行)

4797359633 「アップル vs グーグル」は、小川浩さんと林信行さんが、アップルとグーグルの戦略について考察された書籍です。

 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。

 現在のIT業界を語る上で、もはや外すことができないのがアップルとグーグルですが、この本ではその両者をウォッチし続けてきた小川さんと林さんならではの視点で、両社の戦略を考察されていますので、両社と比較して自分の会社に何が必要なのか考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。


【読書メモ】

■スマートフォン市場におけるアップルとグーグルは、最大のライバルのようでいて、実はウェブキットやHTML5といった技術を広めるパートナーでもあるのだ。

■今のところアップルのiPadは、それまでのiPhoneの2倍のペースで売れており、iPadの発売直後に発表されたiPhone4は、そのiPadの20倍の初速を見せている。

■2010年代に至るまで、グーグルのミッションの実現を妨げていたものは大きく分けると以下の3つであった。
・企業のイントラネット
・ウェブ全体を覆いつつあるクローズドなメガSNS
・伸長するモバイルインターネット

■ソーシャルメディアの爆発的な普及の後押しをしたのが、実はアップルのiPhoneの存在だというのは周知の事実だ。


■アップルがフラッシュを拒否する理由は、アップルがiPhoneやiPad上で動くアプリケーションの開発プラットフォームをオープンにしたくないからにほかならない。

■IT革命はインスタント革命だ。
 それまでは大変でお金がかかり、ごく一部の人しかできていなかったようなこと、とてつもない時間や労力を消費していたことを、誰もが簡単かつ安価に楽しめるようにしてしまう革命だ。

■ゴミを作らない戦略 vs 数打てば当たる戦略
アップルの戦略:徹底していいものは何かを見極め、それを全力で形にし、せっかく形にしたからには、それを全力で売る。
グーグルの戦略:とりあえず、いろんなものを試して、その中で、評判がよく生き残りそうなものを事業として形にしていく。

■日本では、この1年も経たない間に古くなってしまうハードウェア技術、つまり仮の姿の方を本体と思い込んで、そこに毎回、取ってつけたようなソフトウェア(魂)をつくり出してつめ込むということを続けているので、一つ一つの製品づくりに非常に多くの無駄なコストがかかり、継続的な発展ができずにいる。

■長期戦略が失敗する3つのパターン
・没頭型の失敗:数年間、そのプロジェクトだけに没頭し、周囲の状況をあまり見ないままプロジェクトを進めてしまう。
・あきらめ型の失敗:製品が、思ったように売れないと、担当者が責任をとらされて、プロジェクトチームは解体
・居座り型の失敗:早い段階で成功してしまうと、そこで手っ取り早く儲ける仕組みをつくってしまい、そのまま大きな革新をせずに居座ってしまう

4797359633アップルvs.グーグル (ソフトバンク新書)
小川 浩 林 信行
ソフトバンククリエイティブ 2010-07-20

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