売れない時代に売る新常識 (梅田仁)

4883384462 「売れない時代に売る新常識」は、IBMやAppleでマーケティングにたずさわっていた梅田仁さんが書かれた書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本ではタイトルにあるように、モノが単純に売れにくくなっている時代のマーケティングのヒントがいくつも書かれています。
 普段の現場から一歩引いてマーケティングを考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■アメリカ合衆国大統領に当選して、オバマが一番最初にやったことが、この感謝のメールを一人ひとりの支持者に宛てて送信したことだった。ここに、彼の成功要因がある。
■勝ち組の法則1「共犯」 Social Involvement
■最大の欠点には、じつは最大の長所が潜んでいる
■ここで間違えてはならないのは、アップルが収益に結びつけているイノベーションとは、圧倒的なテクノロジーの差によるイノベーションではないということだ。


■「最近は、何かを発表したとき市場で最初に良い反応がないのは、むしろよいサインだと思おうと考えています。」(任天堂 岩田社長)
■マクドナルドは、ただ客が来るのを待つのではなく、客のいるところにターゲットを合わせた。
 隣のファミレスの客は、どうしたらウチに来てくれるだろう。それが、マクドナルドの集客の秘訣だ。
■価格破壊は価格にしか興味のない消費者しか集めることはできない。その先に待つのは、底の見えない泥沼の値下げだ。
■人々が「いいね」と思う基準を把握し、それを自社に有利なように変えること。 
 これが、勝者になることのできるビジネスの秘訣だ。
■ザッポスの文化も、徹底した現場主義だ。
 最低限のルールだけを決め、あとは現場に全て任せる。一人の顧客に何時間かけても良い。
■ゴールはあいまいな合議制で、方法は細かく指示する。そんなやり方にメリットがあるとすれば、責任の所在を不明確にできるところだろう。だが、そんな組織にいつまでも人はついてくるだろうか。
■上位3位までの椅子には、それぞれ名前がつけられている。
・ヒーロー:最も可能性の高いブランド
・ライバル:ヒーローが持っていない魅力や資質のあるブランド
・ピエロ :ヒーローともライバルとも全く異なる資質を持ったブランド

4883384462 売れない時代に売る新常識
梅田 仁
出版文化社 2010-12-06

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