Mashable Awards が、まるでテレビでみるアカデミー賞のような本格的な授賞式だったという話

 CESはとっくに終わったというのに、のんびり続いているレノボさん招待によるCESレポートシリーズですが、CESの期間中にソーシャルメディア等の記事で有名なブログであるMashableが主催するMashable Awardsの表彰式があり、ちょっと顔を出してみたのでレポートしておきたいと思います。
Mashable Awards CES2011
 Mashable Awardsは、もともとOpen Web Awardsという名称で開催されていたもので、要はウェブにおける部門ごとの優秀サービスやプラットフォームを利用者投票で選ぶ企画です。
mashableawards4_site.png
 Mashableが日本語版がないため、あまり認知度は高くないかもしれませんが、年々知名度が高まっている賞で、実は過去に日本からモバツイッターがノミネートされてBest Mobile Based Twtter App に選ばれるという歴史もあったりします。


 そんなMashable Awardsは今回の4回目にして、CESとのタイアップをすることになったらしく、なんとCESの公式プログラムにも掲載されている上に、ラスベガスのニューヨーク・ニューヨークというホテルのZumanityというシルク・ドゥ・ソレイユのシアターで開催するという手の掛かりよう。
Mashable Awards CES2011※会場となったホテル、NewYork NewYork。
Mashable Awards CES2011※Zumanityシアターの入り口
 最初は、AMNで開催しているWISHアルファブロガー・アワードのようなイベントの参考になるかなぁぐらいのイメージで参加したのですが、まぁ格が違いすぎて正直参考になりません。
 なにしろ会場からしてこの雰囲気。
Mashable Awards CES2011
 シルク・ドゥ・ソレイユのシアターですからねー、すごいです。
 
 更にオープニングからコメディアンっぽい人が出てきて会場を盛り上げたり。

 賞の発表自体も、プレゼンターが出てきてノミネートを発表し、受賞者を発表した後に受賞者が出てきて感謝のコメントを言うという、まるでテレビで見たことあるアカデミー賞とかグラミー賞のようなつくり。
 

※最初のロケーションベースサービスの受賞者を発表したのは、もちろん創業者でCEOのPete Cashmore
 さらにはDJブースのパフォーマンスや、Zumanityのパフォーマンスのサービスまであり、実に贅沢で盛り沢山なイベントでした。
 Mashableというと米国ではTechCrunchとしのぎを削るほど有名なテクノロジーブログだったりするのですが、米国におけるブログメディアというのはもはやすでにニュースサイトというのとそれほど意味が変わらないというより、ある分野においてはそこを追いぬいてしまっているのかもしれないな、と思わせるようなイベントでした。
 
 CESレポートの最初で、CES Unveiledに記者もブロガーもフラットに呼ばれているという話を書きましたが、まぁこういうブログがあるからこそ発生した状況ということも言えそうです。
 
 ちなみに、もう一つ言えるのは、観客のテンションの高さ。
 これはアメリカならではなのかもしれませんが、ノミネートの発表の段階から、観客席から黄色い声援が飛ぶ上に、賞を受賞したツイッターから誰も受賞者があらわれなかったりするとブーイングの嵐。


 いろんな意味で、この雰囲気を日本で作るのは無理だなぁ、と一人敗北感に打ちひしがれてホテルに帰ったラスベガスの夜でした。
Mashable Awards CES2011
 ということで、肝心なMashable Awardsの詳細は、本家の記事に載っていますので興味のある方は是非どうぞ。
2010 Mashable Awards Winners
【CES関連記事】
Lenovo Social Night で、CESで発表されたばかりの新製品群に触らせていただきました。
初体験のCES Unveiledで感じた日米におけるマスメディアとブログの境界線の違い
初参加のCES2011で感じたのは、とにかく日本の展示会とスケールが違いすぎるということ
レノボの「実際に作る」アイデアコンテストに学ぶ、利用者参加型アプローチの未来