CESはとっくに終わったというのに、のんびり続いているレノボさん招待によるCESレポートシリーズですが、CESの期間中にソーシャルメディア等の記事で有名なブログであるMashableが主催するMashable Awardsの表彰式があり、ちょっと顔を出してみたのでレポートしておきたいと思います。
Mashable Awardsは、もともとOpen Web Awardsという名称で開催されていたもので、要はウェブにおける部門ごとの優秀サービスやプラットフォームを利用者投票で選ぶ企画です。
Mashableが日本語版がないため、あまり認知度は高くないかもしれませんが、年々知名度が高まっている賞で、実は過去に日本からモバツイッターがノミネートされてBest Mobile Based Twtter App に選ばれるという歴史もあったりします。
そんなMashable Awardsは今回の4回目にして、CESとのタイアップをすることになったらしく、なんとCESの公式プログラムにも掲載されている上に、ラスベガスのニューヨーク・ニューヨークというホテルのZumanityというシルク・ドゥ・ソレイユのシアターで開催するという手の掛かりよう。
※会場となったホテル、NewYork NewYork。
※Zumanityシアターの入り口
最初は、AMNで開催しているWISHやアルファブロガー・アワードのようなイベントの参考になるかなぁぐらいのイメージで参加したのですが、まぁ格が違いすぎて正直参考になりません。
なにしろ会場からしてこの雰囲気。
シルク・ドゥ・ソレイユのシアターですからねー、すごいです。
更にオープニングからコメディアンっぽい人が出てきて会場を盛り上げたり。
賞の発表自体も、プレゼンターが出てきてノミネートを発表し、受賞者を発表した後に受賞者が出てきて感謝のコメントを言うという、まるでテレビで見たことあるアカデミー賞とかグラミー賞のようなつくり。
※最初のロケーションベースサービスの受賞者を発表したのは、もちろん創業者でCEOのPete Cashmore
さらにはDJブースのパフォーマンスや、Zumanityのパフォーマンスのサービスまであり、実に贅沢で盛り沢山なイベントでした。
Mashableというと米国ではTechCrunchとしのぎを削るほど有名なテクノロジーブログだったりするのですが、米国におけるブログメディアというのはもはやすでにニュースサイトというのとそれほど意味が変わらないというより、ある分野においてはそこを追いぬいてしまっているのかもしれないな、と思わせるようなイベントでした。
CESレポートの最初で、CES Unveiledに記者もブロガーもフラットに呼ばれているという話を書きましたが、まぁこういうブログがあるからこそ発生した状況ということも言えそうです。
ちなみに、もう一つ言えるのは、観客のテンションの高さ。
これはアメリカならではなのかもしれませんが、ノミネートの発表の段階から、観客席から黄色い声援が飛ぶ上に、賞を受賞したツイッターから誰も受賞者があらわれなかったりするとブーイングの嵐。
いろんな意味で、この雰囲気を日本で作るのは無理だなぁ、と一人敗北感に打ちひしがれてホテルに帰ったラスベガスの夜でした。
ということで、肝心なMashable Awardsの詳細は、本家の記事に載っていますので興味のある方は是非どうぞ。
・2010 Mashable Awards Winners
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