「Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム」は、タイトル通りFacebookの活用法について紹介されている書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、米国でFacebookの急成長を目の当たりにした山脇伸介さんならではの視点で、Facebookについて考察されていますので、現在の日本のメディアで紹介されている視点でFacebookを見たい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「私はヤフー・ジャパンで、十分満足しているのですが、なぜアメリカの若者はフェイスブックを入り口にしているのですか?」
ヤフー・ジャパンのトップ画面を利用者が編集することはできないが、フェイスブックは利用者が自分の好きなようにカスタマイズすることができる。つまりフェイスブックは編集できる「ヤフー・ジャパン」だからではないか
■マークは、フェイスブックの利用者が自分のコミュニティには熱心であってもその外のことにはあまり関心がないことに気づいていたという
■フェイスブックが王者であり続ける理由
・リアル:実名で、現実の生活や人間関係を持ち込んだSNS
・クール:デザインや使い勝手も含めたクールさはもとより、存在そのものがクールであることにこだわる。
・ムーブファスト:フェイスブックで一番大事にしていること
■ミクシィもはじめは実名利用を推奨する方針だった。
個人情報漏洩などの苦い経験を経て、結局、実名推奨を断念することになった
このあたり、プライバシーをめぐり、度重なる批判を受けながらも実名主義を貫くフェイスブックと対照的である。
■フェイスブックは、実名利用が原則である。
しかし、だからといって見知らぬ他人も100%実名だと信じると、思わぬ悲劇を招くこともある。
例:未成年の女性が、初対面の「なりすまし」男に殺された事件。
■急増するフェイスブック離婚
多いのは昔の「元カレ」「元カノ」とよりを戻してしまい、現在の結婚生活を破綻させてしまうケース。
■日本では、いわゆる「学校裏サイト」を舞台にした子供同士のいじめが社会問題化しているが、海外でもサイバー・ブリイングは深刻化している。
■テレビを仲間と見るならフェイスブック。
ツイッターがパブリックビューイングなら、フェイスブックは仲間内での観覧会とでも言おうか。
事前にフェイスブックで連絡を取りあって、仲間とチャットしながらコンテンツを視聴するのは楽しい。
Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム (ソフトバンク新書) 山脇 伸介 ソフトバンククリエイティブ 2011-01-19 by G-Tools |