ちょっとご紹介が遅くなりましたが、先週からアルファブロガーアワード2011のノミネート募集を開始させて頂いてます。
ロゴを見て頂けると分かるように、今年のアルファブロガーアワードはファイナル。つまり最後の予定です。
私がアルファブロガー投票企画を最初に企画したのは2004年12月。
今年で8回目となることになります。
実はアルファブロガー投票企画自体は最初の三年間で個人的に燃え尽きたため、三回目で一旦終了したつもりでした。
そこを継続した方が良い、とアドバイスをくれたのがギズモードのゲスト編集長としてもおなじみのいちるさん。
当時アルファブロガーアワードを継続することにした背景は下記のブログにも書いていたりします。
・私がアルファブロガー投票企画を継続することにした理由
実はこの記事の冒頭で紹介しているインプレスウォッチのインタビュー記事のインタビュワーは、その後AMNに入ってアルファブロガーアワードをつづけてくれた甲斐さんですから、実に懐かしい話ですね。
アルファブロガーアワード継続を決めた年は2007年ですから、ツイッターやFacebookがネット界隈では話題になってはいたものの、まだまだ全く知名度が無かった頃。
あれから4年以上が経過し、ツイッターやFacebookのようなソーシャルグラフを持つソーシャルメディアが普及したことにより、ブログやブロガーを巡る環境は大きく変わったと感じています。
何と言っても大きいのは、ブログの記事が一人歩きできるようになったこと。
昔はブログの記事を読んでもらおうと思ったら、基本的にはブログ自体の定期購読者を作ることがどうしても必須でした。
RSSリーダーを使ってくれればまだしも、普通の人はブログが更新されたかどうかはブログを見に来ないと分かりませんから、基本的にはブログを毎日更新して、毎日読む人が訪問してくれるという習慣づけをしなければなかなかブログ読者が増えなかった時代だったと思っています。
それがツイッターやFacebookの普及により、年に1回しか更新しないブログでも、初めて開設したブログの一記事目でも、自分のソーシャルグラフにいる友達に手軽にフィードすることができるようになり、記事の内容さえ面白ければ無名のブログの記事が多くの人に読まれるケースも増えるようになりました。
そういう意味で、「アルファブロガー」という言葉でブログを書いている人を評価したり、お勧めブログリストという形で推薦しなくても、面白い記事が目につきやすい時代になっていると思います。
もちろん、逆にツイッターやFacebookのような「フロー」のソーシャルメディアの普及により、ブログやYouTubeのような「ストック」のソーシャルメディアの価値も実は上がっています。
そういう意味では、アルファブロガーアワードを終了するのは、ブログが役目を終えたからと言う意味ではなく、ブログを書いている人を「アルファブロガー」として評価する必要がなくなってきたと感じているからです。
私がアルファブロガー投票企画を実施したときは、どんなブログに多くの読者がいるのか非常に分かりづらい時代でした。
それが現在では、ツイート数やいいね数、その人のフォロワーやファンの数などで、かなり可視化されやすくなっています。
わざわざアルファブロガーアワードで評価しなくても、そういう方が評価される指標は十分増えたと思ったりするわけです。「
そういう意味では、毎年候補をノミネートして、投票を呼びかけて受賞者を決めるという形式でのコンテストを終えるというのが今回アルファブロガーアワードを最後にすることを決定した背景です。
もちろん、AMNが今年5周年を迎え、一つモードを切り替える必要を感じているというのもありますし、アルファブロガーという言葉が完全に一人歩きしていて、広告代理店さんの営業資料で見かけたり、Wikipediaのアルファブロガーの定義が個人的に悲しかったりするのが精神的に影響しているのもあります。
個人的には、今年は改めてブログの位置づけを再評価したい年と思っており、ブロガーが「ブログ」だけを書いていた時代に定義した「アルファブロガー」という言葉から、ブロガーがブログもツイッターもFacebookもmixiもGoogle+も使い分けられるような時代に、新しい定義が必要ではないかと感じているのもあります。
まぁ、その辺の話は今年一年かけてゆっくり考えたいと思いますが。
まずは、最後のアルファブロガーアワードで、個人的にも驚くような面白いブロガーの方々を知ることができるのを楽しみにしております。
皆さんも、お勧めのブログがありましたら是非下記のページから推薦して下さい。よろしくお願いします!
・アルファブロガー・アワード 2011 | Alpha Bloggers【The Final!!!】