エスケープ・ベロシティ(ジェフリー・ムーア)は、既存組織のしがらみを振り払って、新しいイノベーションにチャレンジしたい人にお勧めの本です

4798125008 「エスケープ・ベロシティ」は、キャズム理論の「キャズム」や「トルネード」でも有名なジェフリー・ムーアの書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 「トルネード」の読書メモにも書きましたが、ジェフリー・ムーアは決して「キャズム」一冊しか書いていない一発屋ではなく、実は「キャズム」に始まり「トルネード」「ゴリラゲーム」「ライフサイクルイノベーション 」など複数の著書で独自の理論を系統立てて構築しているイノベーション戦略の第一人者の一人と言えます。
 
 正直著書が多すぎて、ジェフリー・ムーア・マニアを自称する私自身も、未だにそのイノベーション戦略論の全貌を腹に落として理解できているとは言えないのですが、分かりやすい比喩を用いた独特な理論には本当にまだまだ学ぶ事がたくさんあると感じます。
 今回の書籍のタイトルになっている「エスケープ・ベロシティ」は直訳すると「脱出速度」。
 既存のしがらみを振り切って、新しい世界に飛び出していく事ができるか、というのがテーマになっていますから、特に大企業の中で新規事業に取り組もうとしている方には刺激になる点が多々ある本だと思います。
 
【読書メモ】
■将来の機会とリスクを踏まえた構造的対話
・年に一度、戦略計画プロセスの最初に前年度の計画を配布する前に、そして、財務目標設定を行う前に、社外にフォーカスした発想で自社について再考する
・以下の三つの目標を考慮して、翌年度の計画作業へのアプローチを構成
 ・他者が積極的にサポートしたくなるような説得力のある将来ビジョンをまとめる
 ・ターゲットとする市場において自社をリーダーと位置づけるビジョンと一貫した戦略を立案する
 ・最大限の成果を達成し、多大なリターンを得られるような経営資源の配分を行う
■5つの力の階層
・カテゴリー力
・企業力
・市場力
・製品力
・実行力
■目標と指標、三つのホライゾン
・ホライゾン1(0~12ヶ月):経済的リターンの最大化 収益とOPEX
・ホライゾン2(12~36ヶ月):重要案件になる ターゲット顧客数とTIMEX
・ホライゾン3(36~72ヶ月):カテゴリーの創成 一流顧客とCAPEX

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100万人から教わったウェブサービスの極意 (藤川真一)

4774149675 「100万人から教わったウェブサービスの極意」は、モバツイの開発者として知られるえふしんこと藤川真一さんが書かれた書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本では、サラリーマンの傍ら始めたモバツイを、100万にを越えるサービスに育て上げた藤川さんならではの視点でサービス開発のポイントがまとめられていますので、これから個人サービスを始めてみようと思っている開発者や起業家の人には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■アマゾンが今日の地位を築いた要因
・本が好きな人の間でアマゾンの利便性が伝達され、クチコミがクチコミを呼ぶかたちでたくさんのユーザーが訪れたこと
・データベースを活用した販売手法によって、ロングテールを非常に低コストで実現したこと。
・自分の感想をたくさんの人に見てもらえるという自己表現欲求から無償レビューが集まり、そのレビューを呼び水に、さらに商品が売れるというサイクルが生まれたこと
■ツイッターは世界を変えられる可能性を持っている
・ツイッターは現時点で、脳の思考とインターネットの距離を最も近づけている
・瞬時に世界中にメッセージが伝わるリアルタイム性
・ツイッターIDだけでつながるメッセージ制御

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情報の呼吸法 (津田大介)

4255006210 「情報の呼吸法」は、「twitter社会論」などでおなじみの津田大介さんの書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本では、ツイッターの第一人者である津田大介さんならではの視点で、情報収集や情報発信についてのコンセプトをまとめられていますので、ソーシャルメディア時代ならではの情報術を考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「実はソーシャルキャピタルこそが世の中を生きていく上でとても重要だ」(宮台真司)
■ソーシャルメディアで重要な三つのポイント
・タイミング
・フィーリング
・ハプニング
■情報の自動摂取に当たって重要なのは「セグメント化」
 僕がフォローする相手には三つの基準があります。
・僕と直接の関わりがある知り合い
・僕に興味をもっている人
・僕が知らなくても、ツイート内容が面白く読みたいと思う人

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