「エンゲージメント・マーケティング」は、Facebookの活用法について考察された書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、複数の日本企業のインタビューもあわせて、Facebook上でのエンゲージメントのあり方について写真つきで紹介されていますので、これからFacebookページを開設されるという方には参考になる点がある本だと思います。
なお、エンゲージメント・マーケティングというタイトルから、いわゆるエンゲージメント全体についての解説をされている本かと思う方もおられるかもしれませんが、この本で解説されているのはあくまでFacebook上でのエンゲージメントの話であるのには注意が必要です。
【読書メモ】
■この本の「エンゲージメント」の定義
ファンと企業、ブランドとの絆の深さを表し、具体的な行動としてFacebookページやウェブサイトに設置されたプラグインで企業やブランドに対して「いいね!」や「コメント」「シェア」などのアクションを取ること
■myMUJIの検証項目
・ソーシャルストリームへの広がりと最終的にネットストアでの販売関与
・商品ページでのソーシャルレビューの効果
・muMUJI利用者とそうでない顧客との違い(ライフタイムバリューなど)
■サントリーのFacebookページの目的
・サントリーブランドの向上
・各商品ブランドの情報発信・共感獲得
・各ブランドページと連携することによるグループシナジーの発揮
(クロスコミュニケーション)
■写真活用方法
・店舗チラ見せでファンの好奇心をあおる
・商品・サービスと季節ものの組み合わせは相性抜群
・魅力的な写真をシリーズ化して定期投稿
■Facebookで禁止されているキャンペーン
・ユーザーの承認を得ず、自動的にキャンペーンに参加させること
・キャンペーンの内容や参加結果を自動的にニュースフィードにシェアさせること
・Facebookの既存機能を使用させること
・「いいね!」ボタンを投票ボタンとして利用すること
■キャンペーンの参加条件として提示できるもの・できないもの
・できること
・Facebookページのファンになること
・指定場所にチェックインさせること
・アプリに連携すること
・できないこと
・Facebookの既存機能を使用させること
(例えば、ウォールの記事に「いいね!」することやコメントを書くこと
エンゲージメント・マーケティング ~Facebookが生み出す企業と生活者の絆~ 原裕 内野智仁 植木耕太 村山佳代 小野寺翼 江口槙一郎 吉居遥香 塚本洋 株式会社メンバーズ マイナビ 2012-01-26 by G-Tools |