ダイヤモンド社「経」にエッセイを書きました。

kei02.gif 書店で配付されているダイヤモンド社の冊子「経」2月号で、エッセイを書かせていただきました。(Kさん、ありがとうございました。)
 ネットにあまり縁のない普通のビジネスマンの方にブログに興味を持ってもらえればと思って書いてます。
経 Kei 2月号
徳力基彦 「ビジネスツールとしてのブログの可能性」

ブログを書くことで自分は本当に成長できているのだろうか

ITmediaニュース:ブロガーと梅田望夫が語る「どうなる? マスとネットの力関係」 (1/3)を読んで。
 昨日も、書いた梅田さんの出版記念イベントですが、実は個人的には不思議な縁を感じてしまうイベントでした。
 そもそも、何度かブログを始めては飽きて始めては飽きてと、ろくにブログを続けられなかった自分が、論考系のブログを改めて書き始めたのは2004年5月。
 ようやく今度の5月に2年になろうかというのが現状です。
 当時はどちらかというとAllAboutのガイドを始めることになっていたのもあり、AllAboutの練習的な位置づけで始めたブログでした。
 そんな時に大きな刺激になったのが、当時CNET編集長だった山岸さんが企画した梅田さんのオフラインミーティングです。
 開催されたのは2004年5月29日。
 運良く抽選で選ばれて参加できたのですが、ブログ関係のイベントに参加するのはこのときが初めてでした。
 
 もちろん、その前から梅田さんがCNETで連載していたブログには影響を受けていたんですが、このイベントに参加した前後から、自分のブログだとかネットワークに対する考え方や姿勢が大きく変わったのを覚えています。 
 (今思えば、渡辺聡さんとか、goodpicの金子さんとかに初めて会ったのもこのときです)
 更に、このイベントのしばらく後にはネットイヤーの川崎さん(現はてな)にランチをさせてもらい、今まで自分が理解していなかったU30世代についていろいろ教えてもらったのも良く覚えてます。
 
 そんなこんなで、自分の価値観や考え方が、実はネット的でないことに気づかされ、あわてて田口さん橋本さんが主催する無敵会議をはじめ、そこら中のネット系イベントや異業種交流会に積極的に顔を出すようになり、U30世代を真似して自分のブログも実名で書くようになり、勉強会で知り合った飯田さんにFPNやOutlogicを運営している杉本さんを紹介してもらい、FPNニュースコミュニティを思考錯誤しながら始め、濃いブロガーの皆さんの話を聞きたくなり、投票企画とか座談会とかインタビューとかをやりながら今に至るわけです。
 
 それもこれも2年前の梅田さんイベントがきっかけだったわけで。
 2年前に一観客として参加していた梅田さんイベントに、今回は一般ブロガー代表としてパネラー側で参加させてもらっているなんて、議論に貢献できなかったことを置いておいても実に光栄な話です。
 ただ、あらためて2年間を振り返ってみて、改めて感じたのは、実は自分は相変わらず何も分かっていないということ。
 もちろん、書籍だとかイベントだとか、いろんなことを経験させてもらえた2年だったの後悔しているという話では無いのですが、自分が本当に成長したかどうかというのをブログを振り返ってみるとちょっと疑問になります。 
 なにしろ、昨日考えたいたような内容と、2年前に梅田さんのイベントに出た後に書いた記事の趣旨が、今読んでみるとほとんど変わってないんですよね。
 というか2年前の方が、怖いもの知らずで、である調で書いてあるから説得力があるような気も。
 何だか、この2年間の間に、あまりに凄い人に多く会いすぎてしまって、自分の思考力の限界を痛感してしまい、自らの結論をネット上にはっきり書けなくなっている自分がいるようです。
 以前誰かが、これまでは学校のクラスとか会社の職場とかで、ある程度井の中の蛙から徐々に外に出ながら成長していくというプロセスができたのに、今はネットでいきなり世界戦になってしまうので、実は議論の修行の場がなくなってるんじゃないかみたいな話をされてたと思いますが、自分もそうなっている模様。
 ある人にそんな話をしていたら、「まだ、自分が物事を分かってないことに気づいただけましなんじゃない?」とも言われてしまいましたが。
 なんだか今回の梅田さん出版記念イベントは、そんな2年間を振り返り、改めて今後をいろいろ考えさせられるきっかけになりそうです。

梅田望夫がブロガーと語る『ウェブ進化論』に参加して

【梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」】ネット社会で既存メディアはどう変化するのかを読んで。
 昨日、梅田さんの出版記念イベント「梅田望夫がブロガーと語る『ウェブ進化論』」に参加させてもらいました。
 当日の様子は、早速、上記のBroadBandWatchの記事や、詳細の議事録や、ポッドキャスティングが公開されています。
 
近況 梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ログ
梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ポッドキャスティング
 さらに、書籍の書評やイベントに参加された人の感想も下記のような感じで出てきているようです。
・ R30::マーケティング社会時評 「書評「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」・上」
・ 404 Blog Not Found 「ウェブ善悪論」
・ H-Yamaguchi.net 「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」
・ SW’s memo 「梅田さんの出版イベントに参加してきました」
・ mediologic.com “本当の大変化はこれから始まる”
 私もパネルディスカッションに参加させていただいたのですが、メディア産業についてはそもそもの知識がR30さんと梅田さんの受け売りなので、ほとんど貢献できず。
(というか、本当は参加できなかったブロガーの皆さんの代わりに梅田さん、R30さんを質問攻めにしたかったところだったんですが、会場の雰囲気とポッドキャスティング録音ルールにすっかり呑まれてしまいました。)
 
 ただ、せっかく頂いた機会だったので、反省もこめて自分が何を表現したかったのか書いておきます。
 個人的には、我々利用者個人個人にとっては、既存のメディア産業がどうなろうと、実生活にあんまり関係ないのでは?と思っている節があって、ネットとメディア産業論には実はあまり興味がありません。
 ネットが普及してきたことによって、当然これまでのビジネスモデルの見直しは迫られるわけで。これはメディア産業だけの話ではないし、ビジネスをやっている限り、新しいイノベーションとの戦いなり対応っていうのは永遠のテーマでしょう。
(その辺りの議論に興味がある人は、昨年のR30さんの一連のメディアビジネスに関するエントリーを是非読んでください)
 ただ、一個人の視点から見ると、これまで既存のメディア産業でなければ難しかった不特定多数への情報発信とかコミュニケーションみたいなものが、個人のレベルでもできるというところに非常に興味があります。
 ソフトウェアベンチャーの一社員である自分が、FPNニュースコミュニティとかブログ本だとか本業と全く関係無さそうに見える活動にかなりの時間を突っ込んでいるのは、その辺が気になって仕方が無いからです。
 ブログ一つ立ち上げれば、数百や数千という人に自分のメッセージを届けることができる余地ができた時代に、個人と組織の位置づけって言うのはどうなっていくのか、とか、そういう時代の、組織の価値とか、評価軸とかってどういう風になっていくのか、とか、そういうことがどうも良く分からなくって、気になって気になって仕方が無いんです。
 そういう意味では、メディア産業論より、我々ブログを書いている一人ひとりにとって、今後のウェブやブログはどういう可能性があって、我々はどういうチャレンジをしていくべきなのか、新しい何かを引き起こすためにはどうするべきか、みたいな話を聞いてみたかったというのが正直なところでした。
 まぁ、でも改めてこうやって書いてみると、これは昨日の場でするには陳腐な質問かもしれないですね。
 結局、これは自分一人一人で考えるべきことなのかもしれませんが・・・相変わらず考えがまとまりません。
 なんにしても、そんな私のように基本的なところで悩んでいる方や疑問を感じている方には、梅田さんの本は今日時点での整理を行う本としてお勧めです。

4480062858 ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫
筑摩書房 2006-02-07

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梅田望夫がブロガーと語る『ウェブ進化論』でパネラーをしました。

 梅田望夫がブロガーと語る『ウェブ進化論』の第一部でパネラーをさせて頂きました。
 ブログにも書いたとおり、当日は予想通り議論にほとんど貢献できなかったのですが、良い経験をさせていただきました。
 当日の詳細は下記のニュースサイト記事やログに掲載されています。
【梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」】ネット社会で既存メディアはどう変化するのか
ITmedia News:ブロガーと梅田望夫が語る「どうなる? マスとネットの力関係」 (1/3)
近況 – 梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ログ

一瞬で信じこませる話術コールドリーディング (石井 裕之)

4894511967 個人的に心理学は大学の頃から興味があるのですが、この本が図書館にあったので借りてきてもらいました。
 
 占い師のテクニックというのが赤裸々に書いてあって、騙すための方法というよりは、騙されないようにするためのマニュアルとして役に立ちそうです。
 うちの嫁さんもこれを読んでから、すっかりテレビの占い師を斜めにみるようになってしまいました。
 ちなみに、Meタイプ、Weタイプという分類学は、結構面白かったです。
(まぁこれも覚めた目で見てしまうと、自分は両方にあてはまる部分があったりするような気もしてしまうのですが)

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梅田さんの出版記念イベントでパネラーをします

 明日開催される梅田望夫さんの出版記念イベントでパネラーをさせて頂きます。
 テーマはこちら。
第一部 これからのメディアについて
Key Questions:
* 日本においてメディア(テレビ、新聞、出版)の淘汰はどのように行われるのか?
* 既存メディアとネットメディアは融合していくのか、並立し続けるのか?
* 融合・淘汰が起こるとすれば、それはどういう時間軸で、どんなブレークスルーによって起こるのか?
 なんと、パネリストが梅田さんとR30さんと私で、司会が橋本大也さん
 しかも、このテーマなので、正直、私がどう貢献できるのか悩み続けているところではあるのですが。
 おそらく呼ばれたのは、素人ブロガーならではの視点で発言をしろということだろう、と勝手に理解しているので、そのつもりで参加させていただく予定です。 
 それにしても、この豪勢なメンバーと直接ディスカッションができるなんて実に幸せです。
 この一年半、ブログやFPN、書籍執筆なんかの経験を通じて生まれてきた仮説と疑問を、明日ぶつけてみたいと思います。(でも、このテーマで時間が限られていることを考えると、議題設定によっては全く思っているのと違う議論で、貢献できずに終わってしまうかもしれませんが・・・)
 ちなみに、翌日には当日の内容がポッドキャスティングされるようです。
 恐ろしい時代になったものですね・・・
追伸
 梅田さんのところの紹介文で、私がFPNの代表になってますが、Future Planning Network自体の代表は、杉本さんで、私はFPN「ニュースコミュ二ティ」の方の運営人だったりします。
 内輪な話ですし今更なんですが、念のため。

4480062858 ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫
筑摩書房 2006-02-07

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