mixiは平日、たまごっちは休日に検索されているという事実

【忘年会議2005 Sponsored by Yahoo!検索】Yahoo! JAPANの検索データから浮かび上がるトレンドとヒットの法則を読んで。

 一週間以上前の話になりますが、17日の土曜日に忘年会議に参加してきました。
 

 ちなみに、毎年恒例の「究極 Web サイト BEST5」はこんな感じ。

第5位 アキバ Blog
第4位 コトノハ
第3位 sidefeed
第2位 最速インターフェース研究会
第1位 はてなブックマーク

 今回は発掘が目的ということですから、知らないサービスも多いかもしれませんが、はてなブックマークの1位については、ほとんどの人が文句ないところでしょう。
 昨年受賞したmixiは、今年大ブレイクしましたから、来年のはてなが注目されるところです。
(ちなみに、無敵会議のサイトで、優勝記念品贈呈とあわせてはてなブックマーク誕生の裏話が掲載されてます。)

 
 その他の当日の詳細については、たつをさんを中心に参加された皆さんが書いてるレポートを見ていただければと思いますが。

 個人的に、非常に印象に残ったのはYahooの関さんのプレゼン。
 
 何でも、Yahooの検索データを解析するといろんなことが見えて来るそうで、よく検索されている有名人ブログや、話題と検索の関係性などを細かく紹介してくれました。

 詳細は記事にも書いてありますが、個人的に、特に興味深かったのは、「たまごっち」の検索行動について。

 なんでもmixiの検索は、平日に多く休日に少ないという特徴が見られて、逆に「たまごっち」では平日よりも休日が多いそうです。
 
 てっきり、インターネット検索なんてmixiに限らず何でも平日の方が多いもんだと思っていたのですが、そういうわけじゃないんですね。
 休日の方が検索行動が多くなるキーワードがあるというだけでもなかなか興味深いものがありました。

 
 これまでは、テレビ番組の反応だとか、CMの効果とか人間の行動の把握みたいなものは何となくリサーチに頼るしかありませんでしたが、インターネットによっていろいろと可視化する余地が出てきている感じもします。

 考えてみたら、ヤフーの人たちはこういった検索データを、あんなことやこんなことにも使えるわけですよね。
 うらやましすぎます。

 まぁ、そうは言っても半端じゃないデータ量でしょうから、素人が解析しても何も役にはたたないんでしょうけど・・・

音楽配信mF247は、ぼったくらないのが本質らしい

音楽配信サービスのmF247が、「儲かる仕組み」を外す理由 – nikkeibp.jp – インタビューを読んで。

 8月に「コピー自由の無料音楽配信サービス」と発表されて話題を呼んだ「music forecast 247(mF247)」が、20日にいよいよサービスを開始しましたね。

 個人的には、mF247は無料音楽配信ということだけでなく、ソニー・ミュージックエンタテインメントの元代表取締役社長だった、丸山茂雄氏が仕掛けているという点に注目していました。

 それが先日、ランチで遭遇したという不思議なきっかけで、冒頭の日経BPの山中さんが社長の丸山さんにインタビューする場に、同席することができました。
 
 
 ちょっと舞い上がっていたこともあり、インタビューの邪魔をして失礼な質問に走ってしまったのですが、個人的にmF247に対してひっかかっていたのがビジネスモデル。

 音楽は無料で配信、売れたときのレベニューシェアもせず、収入として上がるのはアーティストが音楽を登録する際に発生する1万円だけ。
 なんだかアーティストからお金を取るモデルって言うのは、どうなんだろうと思ってしまっていたのが事実です。

 それが、どうも話を聞いていて、自分が完全に勘違いをしていたことに気がつきました。
 mF247の現在のモデルは、「どんどん儲かりそうな仕組みを外した」ためにできた仕組みだったんですね。
 
 最低限の「コストが発生する部分」については、お金をもらうけど、それ以外については基本的に無料という仕組み。
 上前をはねる仕組みも、審査料を取る仕組みも、とにかくぼったくる仕組みは排除。

 そう言われて改めてmF247の仕組みを見てみると、その姿勢は実にインターネット的。
 詳細はインタビューを読んでもらえれば伝わってくると思いますが。

 音楽が好きで好きで、儲からなくてもいいから皆に聞いてほしくて仕方が無いアーティストと、音楽が好きで好きで新しい音楽を探し続けている視聴者のために、音楽が好きで好きで仕方が無い人が作ったメディアというところでしょうか。

 個人的には、テキストコンテンツにおいてブログが実現したことと同じような、アマチュアがインターネットを通じてセミプロとして認定されるという新しいステップアップの流れが、音楽においてもこれから出てくる可能性が十分あると思っています。

 ただ、音楽産業の構造は私の想像をはるかに超えて、レコード会社中心に作られていて、相当難しいらしいという現実があったのも事実。
 現に、これまでレコミュニやYAMAHAのプレイヤーズ王国など、類似のコンセプトを持ったサービスからは、意外にヒットが生まれていないという現実があります。

 でも、レコード会社側の立場で長年音楽産業を見つめてきた丸山さんが、180度立場を変えて、インターネット的な取り組みを始めているという点には、大きな変化への期待を持ってしまいますね。
 
 今後のmF247の展開に注目です。

ラーメンとヤフーとブログで真骨頂?

Yahoo! JAPAN – ラーメン特集2005 – 誕生! 「濃厚豚骨醤油ラーメン 真骨頂」を読んで。

 先日、ヤフーの企画から誕生したラーメン「真骨頂」をブロガーで集まって食べるという不思議な集まりに呼んでもらいました。

 
 なんでもこのラーメン「真骨頂」、タレやスープ、名前などを
ヤフーのサイト上で投票を行って決定し、ラーメン花月の実際のメニューを作ってしまっおうという視聴者参加型の企画から生まれたそうで。
 その投票総数たるや、のべ138万票。

 さすがヤフーというべきか、さすがラーメンというべきか。
 実にスゴイ数字です。

 視聴者投票で選ばれたユニットという意味では、ラーメン界のモーニング娘とでも、言ったところでしょうか。(ちがうかな)

 当日の様子は、すでに参加した皆さんのブログにアップされていますので、そちらをご覧いただければと思いますが。

ネタフル Yahoo! から生まれたラーメン「真骨頂」を試食したよ
モテゼミ Yahoo!とラーメン花月の「真骨頂」
webdog ラーメン花月の濃厚豚骨醤油ラーメン 真骨頂
Modern Syntax Yahoo! JAPAN-ラーメン特集2005
日本全国・見たいもんはみたいぞの会 荻窪の花月でラーメン食ってます。 
Milano::Monolog 真骨頂の試食会にお呼ばれして来ました

 
 個人的に、この企画スゴイなーとつくづく思ってしまったのは、投票の結果からラーメン花月の実際のメニューを作ってしまっただけでなく、カップラーメン(東洋水産)とスナック菓子(ジャパンフリトレー)まで同時に作ってしまい、全国のコンビニに展開してしまっているところ。

 なにしろ投票の結果が出たのは9月末。

 それから1ヶ月で11月上旬にはラーメン花月の試食会が開催され、12月12日にはカップラーメンとスナック菓子が発売されてしまっているわけですから、商品開発期間はなんと2ヶ月ちょっと。
 花月やメーカーの担当者の方々が直面したであろう苦労たるや、想像するだけで涙が出ます。

 
 しかも、今回の企画は、そういった製品発売だけで満足することなく、試食会の様子をウェブに掲載してみたり、Yahoo!ブログの書き手から「真骨頂」ラーメンについての記事を募集して一覧で載せてみたりと、ネット連動企画ならではの仕掛けが盛りだくさん。

 さらには、私たちが呼ばれたブロガーラーメン試食会(?)の模様も、テレビ東京の「ガイアの夜明け」の取材チームのテレビカメラつきというおまけまでついていて・・・・(ネットを使った口コミマーケティングの取材だそうです)
 ヤフーさんの王道からお遊びまで押さえた完璧な企画展開に、感心して口がふさがらない一日でした。

 それにしても、ネットの企画でここまで出来るようになったということに改めて新しい可能性を感じてしまいます。
 今後も、きっといろんな企画が出てくるんでしょうね。
 楽しみです。

 ちなみに、ラーメン自体のお味は個人的には非常に満足。
 写真の見た目からはカナリ濃そうな印象だったんですが、意外にあっさりと食べられて、思わずスープまで完食してしまいました。
(おかげで翌日は嫁さんから、強烈ににんにく臭いと大クレームをもらってしまいましたが(笑))
 ヤフーさん、花月さん、ごちそうさまでした。

 それにしても、参加された皆さんの即効のモブログ投稿や、カラフルな写真(webdogにはビデオまで!)に彩られたブログ記事に、すっかり自分のセンスの無さを痛感してしまったり。
 なにより、アップが遅くてすいません(汗)

アルファブロガーを「もっと」探せ-投票企画への投票

アルファブロガーを「もっと」探せ-投票企画についてを読んで

 ちょっと遅くなりましたが、企画側でもあるので、責任を持って投票しておきます。
 皆さんも、是非投票してくださいね。

(1)職場の同僚に、「仕事やキャリアに役立ちそうなブログを3つだけ教えて欲しい」と頼まれました。 あなたはどのブログを薦めますか?

・ブログ名1 Life is beautiful
 個人的にも、ソフトウェア産業に働く人間としても、完全に外せないブログになっています。

・ブログ名2 Log The Endless World
 深い考察には毎回降参です。
 でも、お願いですからもう少しブログ書いてください、という希望も込めて。

・ブログ名3 いい感じ
 diggを最初にスゴイと教えてくれたのはこの人でした。
 そのアンテナの高さと視点の深さには脱帽です。

(2)友達や家族に、「何か『面白いブログ』を教えてくれない?」と言われました。 あなたはどのブログを薦めますか?

・ブログ名 「俺」のターン
 
 ブログ界の最新動向をつかむには、ここを読むしかないでしょう。
 ちょっとブログ始めての人には難しいかもしれないけど・・・

ブログの書き方に正解なんて無いと思う

【ジャパンブロガーカンファレンス】「ブログは自分を伝えるブランドに」有名ブロガーがブログの魅力を語るを読んで。

 先週金曜日に開催されたジャパンブロガーカンファレンスですが、インプレスに詳細のレポートをアップしていただいています。

 思わず自分が言いだしっぺで始まったイベントですが、本当に多くの方のご協力を頂き、当初のプランを大幅に上回る規模で実現することができました。
 手伝っていただいた皆さん、参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。

 ブログのイベントをやっておいて、終わってからしばらく自分がブログを書けなくなるぐらい頭が空っぽになってしまっていたのですが、改めてレポートを読みながら、言いだしっぺとして今回のカンファレンスで何をやりたかったのか、振り返ってみたいと思います。

 
 ここ最近、All Aboutのガイドをやっていたり、ブログの本なんかを書いたりした関係で、ブログの書き方を質問されることが良くありました。

 「やっぱりブログは実名で書く『べき』なんですか?」とか「ブログで非難を『しちゃいけない』んですよね?」とか「ブログって毎日書か『ないといけない』んですよね?」とか。
 
 ブログを書いたことの無い人から見ると、ブログには正しいルールがあるかのように思っている人が多いような印象があります。
(実際、自分もブログを始めた頃はそうだったわけですから、何も偉そうなことは言えない訳ですが。)

 
 でも、多分、そんなルールって無いんですよね。

 この辺の感覚は、ブログをどういうツールと思うかで大きく変わってくる気がしますが。
 個人的には、ブログをコミュニケーションのツールだと広く捕らえているのもあり、べき論とか、いけない論は無意味に感じます。

 もちろん、ある程度のやっちゃいけないことってのはあるとは思うんですが。
 コミュニケーションの視点で見ると、ブログって言うのは基本的に自由なツールのはずです。

 
 そもそも、コミュニケーションの仕方って、当然人によって全然違いますよね。
 
 面と向かって相手に悪口を言わないようにしている人もいれば、毒舌を売りにしている人もいるし。
 常に喋り続けている人がいると思えば、たまにしか口を開かないんだけど、ずしんと響く発言をする人もいる。

 いろんな話題を話す人もいれば、一つの話題をとことん掘り下げる人もいる。

 そうやって考えれば、ブログも人によって千差万別っていうのが当たり前のはずです。

 当然、ブログをメディア的に位置づけている人からすれば、ブログの書き方にもある程度のルールが生まれてくるでしょう。
 特に実名で書いている場合には、失うものも大きいですから「悪いことは書かない」というルールを作るのは合理的です。
(もちろん、切込隊長のように、実名のまま歯に衣着せずに「けなす技術」を確立する猛者もいます)

 アクセス数が重要だと考えるのであれば、毎日更新というのは重要な手段ですし、そうすることによって、自分のペースを作るという効果もあるでしょう。
 ブログに人気が出てくれば、コラムを書いてくださいとか、コンテンツ自体を書籍にしましょうなんて話も出てきて、ますますメディア化したり。

 ただ、これもあくまで一つのパターンであって、唯一のブログのゴールではないはずです。

 
 逆に、相手に常に議論を吹っかけ続けるというのも、コミュニケーションの一つのパターンとしては、これもまたアリでしょう。
 コミュニケーションが成立するならば、実名でも匿名でもたいした違いは無いわけで、時と場合に合わせてスタイルを変えるのもアリなはずです。 

 1日に何回もブログを更新する人がいるのも普通なら、別に一ヶ月に一回しかブログを書かなかったとしても、何も恥ずかしがる必要は無いはずで。
 
 さらには、自分のスタイルだけじゃなくて、コミュニケーションの対象を誰と位置づけるかで、文章の書き方も大きく変わります。
 人に伝えたいならそのように書かないといけないし、自分のメモなら自分だけに分かる言葉で良いわけです。

 結局、ブログを自分にとっての何と位置づけるかで、ブログの書き方も、スタイルも、何もかも大きく変わってくるということで。

 そこには唯一の正解なんて無いはずですよね。

 今回のカンファレンスは、そんな疑問から始まったイベントでした。
 時間も無いのに、あえてカラーの違うパネルを3つも突っ込んでしまったのは、そんなわけです。

 そういう意味では、もうそんなことは分かっているよっていう方や、個別のブロガーの話をもっと聞きたかったという方にとっては消化不良な部分もあったかもしれませんね、すいません。
(そういう方は、是非今後ブログを通じてそれぞれのブロガーの方々と交流していただければ幸いです。)

 でも、個人的には、3つのパネルのそれぞれに個性的なスタイルや刺激的な裏話を聞きながら、ブログって人によって本当に使い方やコンセプトがバラバラで、実に面白いツールだなぁと、あらためて心から思った一日になりました。

 ブログを始めようと思っているけど、なかなか踏み切れなかった人や、ブログ燃え尽き症候群になってしまった人、そんな皆さんにも少しでも何か刺激がある一日だったら、イベントの言いだしっぺとしては幸いです。

 
 何だか変な感想レポートになりましたが、最後に齋藤さんに頂いた、出たばっかりの書籍「Blog on Business」からシックス・アパート創業者の一人であるミナ・トロットの言葉に深く共感したので引用しておきます。

「ブログとはコミュニケーションです。コミュニケーションが進化し続ける限り、どんどんブログも進化していくでしょう。」(ミナ・トロット)

 自分なりのコミュニケーションのツールとして、気楽にブログを使えば良いのかな、と思ったりする今日この頃です。

ジャパンブロガーカンファレンスを企画しました。

 ブロガー仲間と、ジャパンブロガーカンファレンスを企画・実施しました。
 ちょっと、おおげさな名前のイベントでしたが、まぁ忘年会ということで。
 協力していただいた皆さんのお陰で、大変有意義なイベントになったのではないかと振り返っています。
 詳細は、インプレスやブロガーの皆さんに記事にしていただいていますのでご覧下さい。
【ジャパンブロガーカンファレンス】「ブログは自分を伝えるブランドに」有名ブロガーがブログの魅力を語る (BroadBand Watch)
ジャパンブロガーカンファレンス レポート一覧