「ウェブを変える10の破壊的トレンド」は、日経ビジネス・オンラインでもコラムを書かれているの渡辺弘美さんの書籍です。
献本をいただいていたので、読書メモをまとめてみました。
この本では、主に米国を中心に登場してきているインターネット上の新しいツール群を10のトレンドという視点でまとめられています。
とにかくいろんなサービスが出てくるので、本を一気に読むよりはPCを横に置いて実際に画面を見ながら読んでいくのが良いかもしれません。
個人的には、このあたりの分野は相当いろいろ見て回っていたつもりだったのですが、それでも知らないツールがかなり出てきました。
ちなみに、個人的に一番大きなポイントだと思っているのは、本書でも「フリー」の章で取り上げられている希少経済から潤沢経済への変化の課程でおきている価値観の逆転。
以前、ブログでありあまり経済というキーワードで紹介したことがありますが、やはりこの二つの価値観のどちら側で物事を見るかというので、まったくアプローチが変わってくるのではないかと思います。
一冊で今のインターネットをざっと総括したいという方に向いている本です。
【読書メモ】
■ビジネスルールの変化
・希少経済
ROIやビジネスプランを重視
許可がない限り原則禁止
自分が最も良いものを知っているという立場
トップダウン方式
命令・管理型
・潤沢経済
ベータ版的アプローチ
禁止されない限り原則自由
あなたが最も良いものを知っているという立場
ボトムアップ方式
管理不能
■Me.dium
ブラウザ自体にソーシャルな関係を持たせることができるツール
■QEDWiki (Quick and Easily Done)
IBMが開発したアルファワークスのサービス
■モノ作りは「ソフトウェア中心」に発想せよ
インターフェース技術はハードウェアよりも、ソフトウェアに依存する割合が高くなっている
■情報化社会から関連性社会へ
関連性社会では、ネットの大海にあふれている情報の1つ1つが関連性あるほかの情報とリンクしている
【目次】
プロローグ:破壊的トレンドとは何か?
第一章:ダイレクト(Direct)
第二章:フリー(Free)
第三章:クラウドソーシングCrowdsourcing)
第四章:プレゼンス(Presence)
第五章:ウェブオリエンテッド(Web-Oriented)
第六章:メタバース(Metaverse)
第七章:ビデオ(Video Hosting)
第八章:インターフェース(Interface)
第九章:サーチ(Search)
第十章:セマンティックテクノロジー(Semantic Technology)
エピローグ:破壊するものとされるもの
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