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ケータイ小説的(速水健朗)

4562041633自分探しが止まらない」(増刷おめでとうございます)を書かれた速水さんの新刊です。

 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。

 インパクトのある表紙のせいで、自分には関係ない本と思ってしまう人も多いかもしれませんが、いわゆるケータイ小説世代やその周辺の世代のカルチャーを理解するのに最適な本だと思います。
 ケータイ世代が理解できない、と心配な、私のような人にオススメです。

 
【読書メモ】

■ケータイ小説の多くは、浜崎あゆみの詞を共通の背景とすることで生まれており、浜崎の有名楽曲の「泣けるポイント」などを共有することで成立している

■広末涼子が女子高生とポケベルを結びつける象徴的な存在であったように、浜崎あゆみはPHSから携帯電話へという女子高生の持つ移動体端末の変化を象徴する存在なのだ。

■ケータイ小説と浜崎あゆみの歌詞の三つの共通点
・回想的モノローグ
・固有名詞の欠如
・情景描写の欠如

■「ケータイ小説のリアルとは何か?」
 ケータイ小説とは、「投稿文化」「UGC]というキーワードを背景にしたコミュニケーションから生まれた作品群である。故に、「ケータイ小説におけるリアル」を、「実際にあった話」かどうかというレベルで判断をするなら、実際にあった話ではないと断言できる。

■ケータイ小説とマンガ「頭文字D」の共通点
・地方に根ざしたライフスタイル
・「上京」という概念の欠如
・サラリーマンが出てこない

■「地方つながり文化圏」の中にいる者は、東京での就職とサラリーマンになることを忌避する。

■地方つながり志向が復活している理由
・最近の若者に見られる「生得的な属性への思い入れの強さ」
・携帯メールが「地方つながりを維持」していく装置として機能

■携帯電話へのデコレーションは、「触覚の先端部に対する強い思い入れの表れ

■コミュニケーション・コスメティックス
 変態少女文字を使ったやり取り
 「濃密なコミュニケーション」を忌避して、「つながること」を重視する



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