「リーダーになる」は、リーダーシップの権威として知られるウォレン・ベニス氏の書籍です。
翻訳をされた伊東さんから献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
自分はリーダーには向いていないと諦めている人にも、リーダーとしての重責に日々悩んでいる人にも、参考になる点の多い本だと思います。
【読書メモ】
■リーダーの意見は二つの点で一致している
・人間はリーダーに生まれつくのではなく、自らの力でリーダーになる
・リーダーは最初からリーダーを目指しているのではなく、自分を思う存分に表現する過程でリーダーになる
■本物のリーダーの重要な4つの資質
・他者が共感できる意義を見出し、周囲を巻き込む能力がある
・リーダーは自分を明確に表現できる
・誠実さがある
・絶え間ない変化にもすばやく、理性的に対処できる適応力がある
■まず行動し、あとから結果を評価する
もっとも重要なモノはスピードであり、ときにはすべてのデータがそろう前に行動をおこさなければならない。
■「組織は人間に奉仕すべき存在なのに、残念ながら現実はその逆であることが多い。人々は組織に忠誠を捧げ、習慣や慣例や規則の囚人になっています。そして、自分が本来持っていた力を失ってしまうのです。」
■「自分の限界にこだわっている間は大統領はたいした仕事をしません。彼らがすばらしい仕事をするのは、自分の可能性に焦点をあわせたときです」(ヘンリー・キッシンジャー)
■自分を知るための4つのレッスン
・自分の最高の教師は自分である
・他人を責めるのをやめ、責任を引き受ける
・貪欲に学ぶ
・経験を吟味して真の理解に達する
■「子供に何かを教えるというのは、子供がそれを自力で発明するのを妨げる行為だ」(ジャン・ピアジェ)
■イノベイティブ学習
・未来を見通す
・他人の意見を聞き、そこから学ぶ
・参加する
■未来をつくる10の要因
・リーダーは、夢を育てる
・リーダーは、ミスを抱擁する
・リーダーは、反省を促す反論を歓迎する
・リーダーは、意見の違いを歓迎する
・リーダーは「ノーベル賞要因(楽天性、信念、希望)」を持っている
・リーダーは、ピグマリオン効果を理解している
・リーダーは、グレツキー要因(ある種の「知覚」)を持っている
・リーダーは、長期的に考える
・リーダーはステークホルダーを平等にあつかう
・リーダーは、戦略的提携やパートナーシップを生み出す
リーダーになる[増補改訂版] 伊東奈美子 海と月社 2008-06-24 by G-Tools |