「あなたは、なぜ「自分に似た人」を探すのか」は、電通総研消費者研究センターでスーパーバイザーをされている宮城美幸さんが書かれた書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
いわゆるインフルエンサーマーケティングとは違うクチコミの可能性を感じている人には、参考になる点が多い書籍だと思います。
【読書メモ】
■共振現象の背景
・「自分探し」から「共通性探し」へ
・ネットや携帯が人々のつながりを加速
・感情の質変化
・社会の情動化
■モノ消費型社会からつながり消費型社会
■私こだわり型消費者:人からの影響はあまり受けずに、クチコミ発信はする
鏡衆(共振型消費者):人からの影響も受けクチコミ発信もする
■「こだわり文脈」から「文脈置換」へ
鏡衆は、こだわり層の間でプチヒットしている商品や現象を自分なりに体験してみて、それに自分の共感などいろいろな思い(情動)も上乗せして、周囲にクチコミやネットコミで伝えていく。
■少数のインフルエンサーよりも、人に影響されやすい一般大衆がいかにお互いに影響を与え合っているか、ということの方が重要だ」(ダンカン・ワッツ)
■ブログやインターネット、携帯メールの登場で”情報の再消費”がさかんになっている
楽しいと思った話題は、二度、三度と楽しむ。
■消費の活性を促す7つの手法
・消費者発の物語を吸い上げる
・時代に合わせて価値をシフト
・具体的に実感できるカタチで価値を投影
・”群れ”を形成する
・価値のコラボレーション、有機的結合
・ネタ消費に着目する
・新しい価値基準をつくる
■新しいタイプの”みんなコミュニケーション”
共同創造型のアクションが大事になってきている。
あなたは、なぜ「自分に似た人」を探すのか――崩壊する「大衆」と台頭する「鏡衆」 (講談社プラスアルファ新書) 宮城 美幸 講談社 2008-10-21 by G-Tools |