「クラウドコンピューティングの幻想」は、タイトル通り最近のクラウドコンピューティングブームの課題について考察している本です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
個人的には、どちらかというとクラウドコンピューティングの解説本と言うよりは、エンタープライズシステムの歴史本という印象もある本ですが、エンタープライズにとってのクラウドコンピューティングの意義に疑問がある方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■クラウドコンピューティング提供企業
・システムインテグレータ
・ソフトウェア/ハードウェアベンダー
・通信キャリア
・端末メーカー
・サービスプロバイダー
■クラウドコンピューティングの押し売りの見分け方
・プレゼンする人の肩書きがコンサルタント
・プレゼンの資料がキレイすぎ
・Google、Amazonの成功要因を技術的な優位性でしかとらえていない
・自社製品が既存製品の組み合わせ(再利用)
・こちらの課題や今抱えている問題を聞かない
・自社一社でサービスが完結するような話をする
■クラウドコンピューティングの3大構成要素
・ブラックボックス化されたコンピュータシステム
・コンピュータシステムにアクセスする多種多様なネットワーク
・ユーザーに提供されるサービスとユーザーのインターフェースとなる端末
クラウドコンピューティングの幻想 エリック・松永 技術評論社 2009-03-19 by G-Tools |