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希望を捨てる勇気 (池田信夫)

4478011923 「 希望を捨てる勇気」は、アゴラなどのブログでも有名な池田信夫さんの書かれた書籍です。

 出版社から献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。

 池田さんならではの視点で、日本の現状について考察されている本ですので、普段とは違う視点で日本の未来について考えてみたい方には、参考になる点がある本だと思います。


【読書メモ】

■そもそも日本人の所得は、国際的に見れば高い。「ワーキングプア」の年収が200万円でも、中国の平均賃金の5倍だ。

■事前のインセンティブと事後の正義にはトレードオフがある。
 事後の正義(事後的には正しいようにみえる判決や規制が、事前にわかっているとインセンティブをゆがめ、非効率的な結果をもたらすこと)

■過剰な雇用規制は「ワーク・ライフ・バランス」も破壊する。
 日本の労働者に残業が多いのは、彼らが働き者だからではなく、解雇規制の強いことが原因だ。繁忙期に雇用を増やすと後で解雇できないため、正社員の採用を絞って残業で業務の増減を調整するのである。

■日本の経験からいえることは、第一にゼロ金利や量的緩和は景気対策ではないということだ。景気対策としての効果はゼロになった段階で終わり、日銀が見ていたのは銀行の資金繰りだった。


■明治憲法では主権者を天皇と定めたが、実際には天皇は政治権力を行使しないため、権力の空白ができた。この空白を埋める調整機能の所在は、時代とともに変化した。

■今までは「どうでもいい情報を何百万人に向けて出すマスコミ」か「身内だけの個人的な会話」しかなかったメディアが多様化し、両者の中間に多くの新しいメディアが生まれている

■おそらく解雇規制を完全に撤廃しても、正社員がどんどん解雇されることはないだろう。それは日本人にリスクをヘッジするという感覚がなく、リスクをできるかぎり回避する習慣がついているからだ。

■日本人は、昔から起業の少ない国だったわけではない。1960年代までは開業率は10%を超え、零細企業では50%を超えることもあった。他方、廃業率も高く、こうした激しい新陳代謝が高度成長のエンジンだった。

■現在の開業率はOECD諸国でも最低水準で、アメリカの半分以下だ。

4478011923希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学
ダイヤモンド社 2009-10-09

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