「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」は、「ハックルベリーに会いに行く」というブログも書かれている岩崎夏海さんの書籍です。
出版社の方から献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本で描かれているのは、タイトル通り高校野球の女子マネージャーが、ドラッカーの「マネジメント」を読んで野球部や高校を変えていくというストーリーです。かなり売れているらしく、「もしドラ」という短縮フレーズもすでに一部でおなじみになりつつあるようですね。
個人的にもドラッカーが大好きなので、復習も兼ねて読ませてもらいましたが、非常にポイントを丁寧に抑えられており、いきなり経営本に飛びつくのはちょっと・・・という若手ビジネスマンの方々に是非読んでいただきたい本です。
もちろん、この本を読んだ方は、ドラッカーの「マネジメント」や他の本にも是非挑戦してみて下さい。
時代とともに色褪せない経営の本質がそこから学べると思います。
【読書メモ】
■マネージャー:支配人、経営者、管理人、監督
■(マネージャーが)学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。
■あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。
■「顧客は誰か」との問いこそ、個々の企業の使命を定義するうえで、もっとも重要な問いである。
■「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」を問う。
「われわれの製品やサービスにできることはこれである」ではなく、「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである」と言う。
■働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。
そのためには、
①生産的な仕事
②フィードバック情報
③継続学習 が不可欠である
■企業の第二の機能は、イノベーションすなわち新しい満足を生み出すことである。
経済的な財とサービスを供給するだけでなく、よりよく、より経済的な財とサービスを供給しなければならない。
■イノベーションの戦略の一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。イノベーションを行う組織は、機能を守るために時間と資源を使わない。
■組織構造は、組織のなかの人間や組織単位の関心を、努力ではなく成果に向けさせなければならない。成果こそ、すべての活動の目的である。
■成果よりも努力が重要であり、職人的な技能それ自体が目的であるかのごとき錯覚をうんではならない。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら ダイヤモンド社 2009-12-04 by G-Tools |
Twitterまとめ – 2010/4/12
日本は企業数が多く、また政府は一企業だけの支援を嫌がるので(公平性が必要とか言って)、政府による民間のバックアップは韓国等よりうまくいっていない感があり…