「未来改造のススメ」は、岡田斗司夫さんと小飼弾さんの対談をまとめた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、岡田斗司夫さんと小飼弾さんという、非常に個性的なお二人の達観した視点からコンテンツや日本の未来について語られています。
今までの常識とは違った視点で未来を考えてみたい人には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■肉体のダイエット本が売れていますが、本当に必要なのはモノのダイエットです。
■今、本が売れないと言われていますが、これはまったく正しいことだよ。だって、コンテンツは減らなくて、本質的にタダなんだから。僕らが所有していて、唯一減るのは時間だけ。
■カネがないとできないことは、どんどん減っています。
100年前の金持ちより、今の貧乏人の方が間違いなくいい暮らしをしているでしょう
■発展途上国にいる一握りの金持ちは、先進国の人よりずっとリッチで権力も集中しています。そういう意味で、アメリカはとても発展途上国的です。
■コンテンツはカネを払うものではないということが、みんなにばれてしまったんですよ。
論理的というか。物理的に考えるとそういう結論にならざるを得ない。
僕らは今まで、この結論から目を背けてきた。
■カネを稼げなくなると考えるのではなく、「カネって本当に必要なの?」という問いを発するべき時が来ているように思います。
■何かを得たという経験自体が報酬になるのではないか?
■賃金を払ってもらったらそれで終わり、もういいやというのは本当の意味で仕事ではないのではないだろうか?
■自分の手を動かすのがあまりに好きな人はビジネスには向いていないんですよ。
■時代の変化
・じいさん、ばあさん、両親、兄弟姉妹、いとこなどが一緒に住む大家族
・両親と子供の核家族化へ
・家族、地域コミュニティに属さない「個人」
・赤の他人同士が一緒に暮らす「拡張型家族」
■日本のような文明国は、そもそも分散して住むには向いていないんだよ。それなのに、地方を守ろうとするから無理が出てしまう。
■今までは、人生が成功したかどうかの判定が長すぎました。定年近くになって、その人が成功したかどうか分かるなんてナンセンス。人間にそんな忍耐力はありません。
未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論 岡田 斗司夫 小飼 弾 アスペクト 2010-07-26 by G-Tools |