「20代コネなしが市議会議員になる方法」は、議員インターンシッププログラムなどを提供されているNPO法人ドットジェイピーの佐藤大吾さんが出された書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本はタイトル通り20代コネなしの人間が市議会議員になるための方法を解説されている本です。
なんと地方自治体の平均倍率は1.21倍とかだそうで、5人に4人は当選する計算になります。
もちろん、だからといって全く政治的背景がない人が単純に宝くじ的に当選できるわけではありませんが、この倍率を考えると選挙への出馬のイメージが変わる人は多いはずです。
日本の政治を変えたいと思っている人には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■全国地方自治体の前回選挙時の平均倍率は、なんと1.21倍です。確率でいうと、82.5%。名乗りを上げた5人のうち実に4人までもが当選しているのです。
■地方議員は満25歳以上の日本国民で、その選挙区に継続して3ヶ月以上住民票を置いた人なら誰でも立候補することができ、任期は原則として4年。
■選挙まで半年あれば十分、間に合う
■地味ですが確実に当選へ近づける政治活動
・印刷物の配布
・朝夕の駅立ち
・後援会への勧誘
・ミニ集会への参加
・インターネットの活用
■公職選挙法のスタンスは「選挙期間以外はいつ、何人たりとも選挙活動をやってはいけない」というもの。
条文には「やってはいけないこと」が書かれているのではなく、「やってもいいこと」が細かく具体的に書かれています。
■挨拶まわりの効果は絶大で、これまで多くの候補者を見てきましたが、労をいとわず丁寧に街をまわって1対1の関係をたくさん築いた人は当選し、街を歩くことを怠けた人は落選しています。
■供託金を別として100万円は用意したいところ
スタッフの人件費、事務所家賃および備品レンタル料、広告費、通信費、ビラ・チラシ印刷費、文具費、食料費、その他雑費
■「同じ駅で同じ時間帯に同じチラシを配っているわけですから、「それはもう読んだよ」ということで受け取ってくれなかったんです。その反省に立ってその次からは連載形式のチラシにしました。」(井上わたる氏)
■「現代における坂本龍馬や高杉晋作や西郷隆盛といった志ある武士たちはどこにいるのかというと、僕は地方議員のなかに潜んでいるのではないかと思うのです。」(松野豊氏)
■「市議を経ずにいきなり市長になってしまうと苦労すると思います。」(松尾崇)
1.21人に1人が当選! “20代、コネなし”が市議会議員になる方法 佐藤大吾 ダイヤモンド社 2010-10-01 by G-Tools |