9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方 (福島文二郎)

4806138894 「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方」は、ディズニーにおける教育やトレーニングのあり方について書かれた書籍です。
 店頭で気になったので買ってみたので、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 震災の際にもディズニーのアルバイトの対応がいかに素晴らしかった方というのが様々なところで話題になりましたが、この本を読むとそのディズニーの教育システムの一端に触れることができます。
 会社の教育システムに悩んでいる方はもちろん、部下とのコミュニケーションを模索されているマネージャーの方々にも参考になる点がある本だと思います。
 
【読書メモ】
■理想の上司・先輩とは
・リーダーシップをもっている
・ゲストをよく見ている
・後輩をよく見ている・後輩にマメに声をかける
・改善点を見つけたら、すぐに改善するための行動を起こす


■ディズニーのトレーナー制度
・アルバイトから抜擢
 トレーナーになる条件
 ・人に教えるのが上手
 ・人に教えることに喜びを見いだしている
 ・トレーナーになることを望んでいる
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・トレーナー研修・トレーニング
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・トレーナー・デビュー
 トレーナーの役割
 ・仕事の手順や方法を教える
 ・仕事を効率的に行うスキルを教える
 ・キャストに自信をもたせる
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・トレーナー効果
 後輩の実力アップ
 先輩のようなトレーナーになりたい
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・トレーナー制度の浸透・継承
■「人は、自分があつかわれたように人を扱う」
■なぜディズニーでは、ミッションが社員全員に浸透しているのか
 上司・先輩がミッションを理解していることはもちろん、さまざまな機会を通じて繰り返しミッションを伝えているからです
■ディズニーの行動指針 SCSE
・安全性-当たり前のこととして常に安全に目を配る
・礼儀正しさ-すべてのゲストはVIPであると考え対応する
・ショー-ディズニールックを守り、私的なことは仕事にもちこまない
・効率-チームワークを大切にし、ムダをはぶくことを常に心がける
■先輩は、自分のことをよく見てくれている
 ↓
 上司・先輩への信頼感が生まれる
■成果についてばかり声をかけていると、「いつも自分や会社のことばかり考えている人だ」という印象を後輩に与えることになります。
■一方的に訴えても絶対に受け入れてもらえないので、自分達で考えてもらうということでした。
■コーチング的対応
・あなたが理想としているのは、どういうことですか
・その理想に近づきたいと思いますか
・そのために、いつまでを目途に、何をしたいと思っていますか
・私はこういうサポートができますが、サポートを受けますか
■言行不一致だと、後輩のモチベーションは下がる一方
■指示の意味・理由がわかれば、効率・生産性があがる

4806138894 9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方
福島 文二郎
中経出版 2010-11-25

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