徳力の2014年の抱負:今年はモードチェンジの年にしようと思います。

 毎年のことながら気がつくと、もはや1月も軽く折り返してしまっておりますが。
 2006年から続いているブログでの抱負公開をしておきたいと思います。
 昨年の2013年はアンバサダー重視を軸に、AMNといえばアンバサダーと言われるように努力する、というのをテーマに1年間を過ごしました。
 お陰様で1月のアンバサダーサミット開催から始まり、様々な企業の方々のアンバサダープログラムのお手伝いやアンバサダー重視のアプローチにチャレンジすることができ、会社で「アンバサダー・ラボ」ブログを立ち上げたり、年末には会社のメンバーとともに「アンバサダーマーケティング」という書籍を翻訳出版させて頂くこともできました。
 アンバサダープログラムを効果的に運営するためのシステムも実稼働を始めることができましたし、目標としていた最低ラインはクリアできたかな、と感じています。
DSC07949.JPG
 気がつくと、「アンバサダー」というキーワードでの検索でAMNのウェブサイトが上位表示されるようになってきているようですし、アンバサダープログラムやアンバサダーマーケティングをやってみたいと企業の方から指名でお声がけ頂くことも増えてきており、この3年ぐらいアンバサダーというフレーズをキーワードに地道に行ってきた啓蒙活動が実を結びつつある手応えを感じています。
 
 そういう意味では、今年2014年はアンバサダーというキーワードを単なるバズワードにしないように、成果が出るアプローチであることを一つ一つ実践し、証明していくフェーズに入っていると考えており、それが個人としてもAMNとしても最大のテーマになると考えています。
 今年も、2月5日(水)にアンバサダーサミット2014を開催しますので、そこからまずはしっかり課題確認をしていきたいと思っています。
 なお、アンバサダーサミットは今年から招待制になるのですが、一般公募枠を50名程度ご用意する予定ですので、ご興味がある方は是非お申し込み下さい
140120summit.png
 一方で、個人としての今年のテーマはあえて「モードチェンジ」というキーワードにすることにしました。
 今年で気がつくとAMNも7周年。私が社長をさせて頂いてからも5年が経過しようとしています。
 振り返ってみると、本当にいろんな変化があった5年間で、刺激的で楽しく過ごさせて頂いているのですが。
 特に一昨年から、いわゆる社内向けの社長業に専念すると宣言した関係もあり、この2年ぐらいは対外的な講演活動はもちろん、社外のイベントや飲み会でネットワーキングにかける時間も減らしてしまい、ブログを含めた執筆活動も絞ってしまった関係で、ちょっと日々の仕事のやり方がマンネリ化というかルーチン化しつつあるという反省が結構あります。
 そこで、今年の2014年は個人としてのモードチェンジをして、もう一度自分らしく対外的な活動にもエネルギーを割いていけるようにチャレンジしたいと思っています。
 そんな中、徳力が2014年に力を入れること及び2014年はやめることは、下記の通りです。


 
1.今年力を入れること
■アンバサダーの価値を検証するためのロジックを確立する
 昨年一年間を通じて、クチコミをしてくれるファンを「アンバサダー」と定義して、アンバサダーを重視したアプローチに特化し、様々な企業の方々といろんな取り組みを一緒にさせて頂いたことで、いわゆるマスマーケティング的なものとは違う形でのアプローチとしてのアンバサダーを重視したアプローチが、企業のマーケティング手法として可能性があることについては個人的には明確な確信を得ることができました。
 ただ一方で、マスマーケティングの影響力がまだまだ非常に強い日本においては、精神論だけでないアンバサダー重視のアプローチの効果証明というのが必須であると言うのも強く感じています。
 ファンやアンバサダーが大事、ファンやアンバサダーのクチコミに価値がある、という総論に賛成されるケースは多くても、そのクチコミの効果測定の方法や投資対効果のはかり方がきまってないから投資ができない、という話を本当に良く聞きます。
 個人的にはそのための効果測定のロジックというのはある程度組み上がったつもりでいるのですが、今年はそれを単なる理論ではなく、企業の方々とプロジェクトを実施させて頂く過程で強化していき、アンバサダーを重視したアプローチの効果測定のひな形として使ってもらえるところまで持っていきたいと考えています。
 ちょっと大それた目標ではありますが、テレビCMにおける視聴率、PR活動における広告換算値みたいなものが、アンバサダー重視のアプローチやクチコミの効果測定にもやはり必須だと思われるので、その候補になるものの一つを目指すつもりでやりたいと思います。
■アンバサダー重視のアプローチを理解してもらうためのプレゼン資料を整備する
 昨年末に書籍「アンバサダーマーケティング」の解説をお手伝いさせて頂くことで、AMNとしての本を出すという目標はギリギリ達成した形になっていますが、やはりアンバサダーマーケティングはアメリカの本なので、日本向けの考え方やロジックをちゃんと作らなければいけないと感じています。
 特に今年は後半にさとなおオープンラボに生徒として通わせて頂き、自分の考えを整理して論理的に伝えようと努力し続けることの大事さを、さとなおさんの講義から死ぬほど強く感じて、大いに反省する日々でした。
 
 ここ2年ぐらいは講演活動を減らしていたので、ほとんど新しいプレゼン資料を作成していないのですが、今年はアンバサダー軸のプレゼン資料を整備して、講演活動はあまり増やさないまでも、資料を見て理解をして頂ける方を増やす活動は再開したいと思います。
■ブロガーであることに再挑戦する
 昨年までは、週に一本ブログを書くというのを毎年抱負に書きつつ、何となく破ってしまっていたのですが。
 昨年ブロガーサミットを開催して、自分の中でのブロガーという定義が、単純にブログを書くと言うよりは、情報発信を続ける人という定義に変わってきているのもあり、今年はブログを書くという目標ではなく、ブロガーであり続けることに重きを置きたいと思います。
 
 特に昨年はコラム連載を再開したことも有り、ブログはコラムの更新通知場所みたいになっていましたが、やはりあれだとライターの人のブログであって、ブロガーのブログではないなぁと思うところもあり。
 今年は名刺にブロガーと刷っていることの意味を再度自分でも見つめ直して、ブロガーらしい情報発信に再挑戦したいと思います。
 長年の懸案であるビデオにも再挑戦したいと思いますので、皆さんご協力よろしくお願いします。

2.今年はやめること、数を減らすこと
■終電間際までオフィスにいること
 社長になった頃ぐらいから何となく、できる限り終電間際までオフィスに残って仕事をする、というのが自分のワークスタイルになってきているのですが。
 何となくそこまでやるのを基準に仕事をしているので、お昼とか夕方の集中度とか効率が下がっているような気がしています。
 おまけに、どうも同じ椅子に座りすぎのせいなのか、肩がけのPCバッグのせいなのか、夜になると腰に痛みが走ることが増えてきており、歳と運動不足を痛感する恥ずかしい日々になり始めていますので、今年は終電間際までいるのを基準にするのではなく、1時間早めに変えることを心がけようと思います。 
■午前2時過ぎまで起きていること
 一つ目と同じようなテーマですが、個人的に夜型人間を自負しているため、どうしても家に帰ってからもテレビをつけて、PCを開いてしまったり、ダラダラと過ごしてしまい午前2時過ぎまで起きているのが常態化しつつあります。
 40代になっても相変わらずの朝寝坊型で長い時間寝ても寝た気がしないタイプではあるのですが、そろそろ早寝早起きができる人間をめざすべく、今年は1時間は早く寝てその分1時間は早く起きる生活にチャレンジしたいと思います。
■土日はできるだけ仕事をせずに家族の時間にする
 長男も去年から小学校に通うようになり、土日に長男の予定があって一緒に遊べないというケースも増えてきました。
 これからはますます土日も友達と遊ぶことが増えるでしょうし、遊んで欲しいと言われることも減ると思うので、引き続き土日はできるだけ仕事をせずに家族の時間に充てたいと思います。
 はい、毎年毎年同じことを書いております。
 ということで、あいもかわらぬのんびりした今年の抱負ですが、少なくとも今年のテーマのモードチェンジには明確にチャレンジしたいと思いますので、今年も何卒よろしくお願い致します。